北栄町議会 > 2020-10-09 >
令和 2年10月第9回臨時会(第 1日10月 9日)

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  1. 北栄町議会 2020-10-09
    令和 2年10月第9回臨時会(第 1日10月 9日)


    取得元: 北栄町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-18
    令和 2年10月第9回臨時会(第 1日10月 9日) 北栄町告示第101号  令和2年第9回北栄町議会臨時会を次のとおり招集する。    令和2年10月2日                                 北栄町長 松 本 昭 夫 1 期  日  令和2年10月9日(金曜日) 2 場  所  北栄町役場議会議場 3 付議事件    議案第82号 令和2年度北栄町一般会計補正予算(第7号)    議案第83号 令和2年度北栄町風力発電事業会計補正予算(第2号)        ─────────────────────────────── 〇開会日に応招した議員     長谷川 昭 二        宮 本 幸 美        飯 田 正 征     秋 山   修        町 田 貴 子        油 本 朋 也     斉 尾 智 弘        井 上 信一郎        藤 田 和 徳     田 中 精 一        森 本 真理子        津 川 俊 仁     阪 本 和 俊        野 田 秀 樹        前 田 栄 治        ─────────────────────────────── 〇応招しなかった議員        な し        ───────────────────────────────
      ─────────────────────────────────────────────       第9回 北 栄 町 議 会 臨 時 会 会 議 録(第1日)                                  令和2年10月9日(金曜日) ─────────────────────────────────────────────                    議事日程                               令和2年10月9日 午前9時開会  日程第1 会議録署名議員の指名  日程第2 会期の決定  日程第3 諸般の報告  日程第4 議案第82号 令和2年度北栄町一般会計補正予算(第7号)  日程第5 議案第83号 令和2年度北栄町風力発電事業会計補正予算(第2号)        ───────────────────────────────                 本日の会議に付した事件  日程第1 会議録署名議員の指名  日程第2 会期の決定  日程第3 諸般の報告  日程第4 議案第82号 令和2年度北栄町一般会計補正予算(第7号)  日程第5 議案第83号 令和2年度北栄町風力発電事業会計補正予算(第2号)        ───────────────────────────────                  出席議員(15名)     1番 長谷川 昭 二君  2番 宮 本 幸 美君  3番 飯 田 正 征君     4番 秋 山   修君  5番 町 田 貴 子君  6番 油 本 朋 也君     7番 斉 尾 智 弘君  8番 井 上 信一郎君  9番 藤 田 和 徳君     10番 田 中 精 一君  11番 森 本 真理子君  12番 津 川 俊 仁君     13番 阪 本 和 俊君  14番 野 田 秀 樹君  15番 前 田 栄 治君        ───────────────────────────────                  欠席議員(なし)        ───────────────────────────────                  欠  員(なし)        ───────────────────────────────                 事務局出席職員職氏名 事務局長 ─────── 大 庭 由美子君  主幹 ───────── 福 田 香 織君 事務補佐員 ────── 長谷川 利 恵君        ───────────────────────────────               説明のため出席した者の職氏名 町長 ───────── 松 本 昭 夫君  副町長 ──────── 手 嶋 俊 樹君 総務課長 ─────── 磯 江 昭 徳君  企画財政課長 ───── 小 澤   靖君 産業振興課長 ───── 手 嶋 寿 征君  観光交流課長 ───── 松 本 裕 実君 環境エネルギー課長 ── 藤 江 純 子君        ───────────────────────────────                 午前9時00分開会 ○議長(前田 栄治君) おはようございます。  ただいまの出席議員は15人です。定足数に達していますので、これより令和2年第9回北栄町議会臨時会を開会します。  直ちに本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりです。       ─────────────・───・───────────── ◎日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(前田 栄治君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、議長において、14番、野田秀樹議員、1番、長谷川昭二議員を指名します。       ─────────────・───・───────────── ◎日程第2 会期の決定 ○議長(前田 栄治君) 日程第2、会期の決定を議題とします。  お諮りします。本臨時会の会期は、本日1日としたいと思います。これに御異議ございませんか。                〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前田 栄治君) 御異議なしと認めます。よって、会期は、本日1日と決定いたしました。       ─────────────・───・───────────── ◎日程第3 諸般の報告 ○議長(前田 栄治君) 日程第3、諸般の報告をします。  地方自治法第121条第1項の規定により、本日の会議に説明のため出席を求めた者の職氏名は、お手元の「説明員の報告」のとおりです。以上で諸般の報告を終わります。       ─────────────・───・───────────── ◎日程第4 議案第82号 及び 日程第5 議案第83号 ○議長(前田 栄治君) 日程第4、議案第82号、令和2年度北栄町一般会計補正予算(第7号)及び日程第5、議案第83号、令和2年度北栄町風力発電事業会計補正予算(第2号)を議題とします。  提案理由の説明を求めます。  松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 議案第82号、令和2年度北栄町一般会計補正予算(第7号)についての提案理由を申し上げます。  歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ51万円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ118億2,464万4,000円とするものでございます。  今回の補正は、新型コロナウイルス感染症対策に係る費用等について所要の額を計上するものでございます。  2款総務費でございます。中小企業等持続化補助金事業に1,400万円を追加いたしました。新型コロナウイルス感染拡大により影響を受けている中小企業等を支援するために、必要な費用を計上するものでございます。  5款農林水産業費でございます。ジャンボタニシ防除対策事業に37万3,000円を計上いたしました。ジャンボタニシを防除するために必要な費用を計上するものでございます。  収入保険加入促進事業に486万円を計上いたしました。収入保険の加入促進に必要な費用を計上するものでございます。  6款商工費でございます。誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成実証事業から1,974万3,000円を減額いたしました。国の補助事業として採択されませんでしたので、事業費全額を減額するものでございます。  次に、議案第83号、令和2年度北栄町風力発電事業会計補正予算(第2号)についてでございます。  今回の補正は、風力発電設備更新に係る風況調査委託業務系統連系工事負担金についてそれぞれ債務負担行為をするものでございます。  以上2議案、詳細につきましては各担当課長に説明させますので、慎重に御審議の上、御議決いただきますようよろしくお願いいたします。 ○議長(前田 栄治君) 小澤企画財政課長。 ○企画財政課長(小澤 靖君) 一般会計補正予算書をお願いします。議案第82号、令和2年度北栄町一般会計補正予算(第7号)でございます。  歳入歳出それぞれ51万円を減額し、総額を歳入歳出それぞれ118億2,464万4,000円とするものでございます。  1ページの説明は省略させていただきます。  2ページをお願いします。事項別明細書の1、総括は説明を省略させていただきます。  次に、2、歳入でございます。  14款国庫支出金は観光交流課長が説明いたします。  次に、18款1項5目財政調整基金繰入金で、予算の調製として1,898万3,000円を財政調整基金から繰り入れするものでございます。なお、この補正後の基金残高は13億3,180万7,000円となります。  次に、3ページの3、歳出でございます。  2款1項40目新型コロナウイルス臨時交付金事業費に1,400万円を計上しております。これは新型コロナウイルスの感染症対策に係る町の支援策のうち、中小企業等持続化補助金について補正をするものです。町内の中小企業で新型コロナウイルス関連の融資を受けている事業者に対し、事業継続を支えるため補助金を交付しておりますが、現在の申請状況と今後の見込みを勘案し必要な費用を計上するものでございます。  以上で説明を終わります。 ○議長(前田 栄治君) 手嶋産業振興課長。 ○産業振興課長(手嶋 寿征君) 引き続き3ページのほうを御覧いただきたいと存じます。産業振興課関係の説明を行います。  5款1項5目10節に消耗品として3万9,000円を計上させていただきました。これはジャンボタニシが人の手や農業機械に付着して移動することで被害が拡大いたしますので、拡大を防止する目的とジャンボタニシの卵には神経毒が含まれることから、横良川沿いや通学路などを中心に10か所程度設置をする注意喚起の看板を作成するためのものでございます。設置場所につきましては、自治会や水路の管理者などと相談をして進めてまいりたいと考えております。  次に、18節にジャンボタニシ防除対策補助金といたしまして33万4,000円を計上いたしました。これは稲刈り後に行う秋冬の耕運について、レーザーレベラーにより水田の均平を同時に行いますと翌年の浅水管理が行いやすくジャンボタニシによる食害が極端に減ることが昨年からの研究で判明しております。そこで、この秋冬にかけてレーザーレベラーをかけて対策を行う水田の営農組合などを支援するため、補正をするものでございます。ちなみに、大倉土地改良区では田起こしをするプラウや、プラウによって反転した土壌表面の凸凹を細かく砕いてならすバーチカルハロー、レーザー装置の自動制御により水平均平を行うレーザーレベラーについてはオペレーターを含めまして10アール当たり2万5,000円で受託可能で、レーザーレベラーだけの作業であれば目安として1時間で10アール程度の均平が図れるものでございます。今年度は町単独で3分の2を支援するものでございますけれども、来年度に向けましては現在県に対して防除薬剤の助成とともに令和3年度の事業化要望をしているところであり、倉吉市とも連携して要望活動等取組を進めておるところでございます。  次に、収入保険加入促進補助金といたしまして486万円を計上いたしました。これは収入保険に加入することで新型コロナウイルス感染症に感染した場合の農家の減収分について補填を受けて次期作以降も営農が継続できるようにし、もって農家の経営安定と危機管理に努めていただくために行うもので、北栄町の青色申告農家で収入保険に未加入の486件の方を対象に、加入奨励金として2万円のキャッシュバックキャンペーンを中部農業共済と連携して取り組むために行うものでございます。  以上、説明を終わります。 ○議長(前田 栄治君) 松本観光交流課長。 ○観光交流課長(松本 裕実君) 引き続き3ページをお願いします。一番下、6款1項2目観光費でございます。7節報償費を96万円、10節需用費を380万7,000円、12節委託費を1,497万6,000円それぞれ減額いたしました。8月の臨時議会でお認めいただきました誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成事業ですが、国の事業として採択されませんでしたので事業費全額を減額するものでございます。この減額に併せ、2ページ、歳入の14款3項11目の誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成事業委託金の全額1,949万3,000円を減額いたします。以上で説明を終わります。
    ○議長(前田 栄治君) 藤江環境エネルギー課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) 令和2年度北栄町風力発電事業会計補正予算(第2号)について御説明をさせていただきます。  まず、補正予算書の説明の前に、追加で配付いたしました資料のほうを御覧ください。1枚目、これは10月2日の全員協議会でお示しした北条砂丘風力発電所更新検討・廃止ストーリーにそれぞれの調査等の実施年度、調査費用等の概算を加筆させていただいたものでございます。令和2年度につきましては、既に進めております環境アセスメント、配慮書・方法書の業務2,640万円と、系統連系契約に係る送電線、計量設備等の工事費用の負担金として3,300万円、合わせて約6,000万円の事業、これにより12月18日までにFITの認定申請を行いたいと考えております。  令和2年度のFIT認定が更新の条件というわけではありませんが、令和3年度以降の陸上風力発電のFIT適用についてはまだ不透明であり、FITにより高い単価で20年間という長期間の買取りが見込まれない場合、採算性を見込むことは大変困難であるため、検討会での更新検討と並行して令和2年度のFIT認定を目指しているところでございます。  資料の裏面を御覧ください。FIT認定とその後の更新業務の流れについて御説明いたします。  表の一番上、FIT申請・認定につきましては、先ほど説明いたしましたとおり令和2年度中に認定を目指しております。このFITの認定を受けてから2年後、つまり令和4年度末には現行の風車の運転を停止、令和10年度末までには新しい風車の運転を開始させなければなりません。この期限に合わせて、更新に係る業務のスケジュールについてお示ししているものでございます。  まず、令和4年度末までには更新するかしないか方向性を決定する必要がございます。これは黄色い線でお示ししているところでございますけれども、それは先ほども説明いたしましたようにFITの認定を受けてから2年後に現行の風車の運転を停止することとなりまして、その際、更新しないという方向性が出ている場合はFITの認定を取り下げ、現行の風車については運転の停止をせずに現行FITの期限、令和7年度末まで運転を続けることができます。そのため、令和4年度末までには方向性を決定する必要があると考えております。  方向性を決定する大きな要素といたしましては環境への影響と事業の採算性ですが、この2つの調査等業務につきまして、令和4年度中に完了したいというふうに考えております。環境への影響に関する調査といたしましては法に基づく環境アセスメントを実施しており、令和3年度に準備書・評価書により結果が出る予定でございます。  次に、事業の採算性に関する調査といたしましては、採算性のシミュレーションをするために風力発電の発電量の予測を詳細に行うための風況調査が必要となってきます。風況調査につきましては観測は1年間ですが、観測場所の選定やタワーの建設等の準備、観測結果のまとめなどの事前事後を入れますと約1年半かかると考えております。そこから発電量の予測を行いまして採算性のシミュレーションを令和4年度中に行うためには、風況調査業務の発注をできるだけ早く行う必要があります。表の上から5つ目の風況調査以後につきましては、今回の補正で風況調査業務を実施した場合のスケジュールを濃い網かけで、12月4日の検討会での提言案を待って実施した場合のスケジュールにつきましては赤い枠線でお示ししております。  今回の補正で実施した場合、採算性のシミュレーションを令和4年度中に行うことができますが、12月以降に実施する場合、採算性のシミュレーションは令和4年度中に行うことが困難となりまして、事業の採算性という大きな要素を欠いたまま更新するかしないかの決断を迫られることとなります。また、更新するとした場合、令和4年度末には現行の風車の運転を停止しなければなりませんが、運転を停止した後も安全に設備を維持する必要がありますので、下方の表にありますように撤去まで毎年約6,500万円の維持管理費が必要となります。そのため、令和10年度末が新しい風車の運転開始期限となっておりますが、令和4年度末で現行の風車を停止した場合、できるだけ早い時期に新しい風車を建設し、その際には現行の風車を撤去することにより維持管理費の支出する期間を短くしていくことが必要となります。  次に、A3の資料を御覧ください。これは令和元年度に実施いたしました北条砂丘風力発電所設備更新調査の報告書の概要版でございます。令和2年度から風車の今後について検討するための資料作成を目的とした設備更新等に係る調査で、この調査結果を基に当初予算で環境アセスメント、配慮書・方法書に係る委託料を計上し、業務をただいま進めているところでございます。これにつきましては、見方ですけれども、概要版の表については事業性の検討をするためのキャッシュフロー等の例をお示ししております。実際にこのまとめとしましては、このA3判の裏面にございますけれども、表5、各ケースのまとめといたしまして①には町直営のFITを活用した場合、②には町直営のFITなしとした場合、③、④には民間譲渡、FITを活用した場合、それから⑤にはFIT満了で事業を廃止するという5つのケースにつきまして、それぞれ事業費を左から38億円、40億円、42億円、44億円での想定をしまして、それぞれの事業後の総収支、事業後といいますのは20年間運転を稼働した場合の総収支でございますけれども、それについてお示ししているものでございます。これによりまして、①町直営であっても、③民間譲渡であっても、FITを活用した場合につきましては十分採算性が見込めるというふうに報告の中で結論をつけまして、今事業の継続について検討を進めているところでございます。  そういたしますと、予算書のほうにお戻りください。1ページをお願いいたします。第1条につきましては、説明を省略いたします。  第2条につきましては、予算第4条の次に第5条、債務負担行為を加えるものでございます。債務負担行為につきましては、今後風力発電設備を更新する場合に必要となります風況調査業務を令和4年度まで実施することとし、その委託に係る費用3,000万円を限度額とするものと、FIT申請に必要な一般送配電事業者との系統連系契約に係る送電線、計量設備等の工事費用の負担金として3,300万円を限度額とするものでございます。この工事負担金は前払い金として令和2年度中に支出し、実際に工事負担金が確定する年度に予算化するため、債務負担行為として設定するものでございます。  2ページをお願いいたします。キャッシュフロー計算書でございます。今回の補正により変更したところのみ説明いたします。  1、業務活動によるキャッシュフローにその他流動資産の増減額を追加しまして、前払い金として支出予定の3,300万円を計上しております。その結果、業務活動によるキャッシュフローは4,773万7,433円、資金期末残高は1億6,262万2,412円となります。  3ページをお願いいたします。予定貸借対照表でございます。同じく変更したところのみ説明いたします。  2、流動資産に(3)前払い金を追加し3,300万円を計上し、その上の(1)現金預金を3,300万円減額し1億6,262万2,412円とするものでございます。以上でございます。 ○議長(前田 栄治君) 説明が終わりましたので、これより議案第82号に対する質疑を許します。                 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前田 栄治君) 質疑がありませんので、これより討論に入ります。                 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前田 栄治君) 討論がありませんので、採決を行います。  本案は、原案のとおり決するに御異議ございませんか。                〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前田 栄治君) 御異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第83号に対する質疑を許します。  8番、井上信一郎議員。 ○議員(8番 井上信一郎君) 今回の提案ですが、先月の9月定例議会で風況調査業務3,000万円について議会のほうから修正案が出され、要はこの3,000万円を削除する案が賛成多数で可決され削除されました。今回、同様のこの風況調査業務3,000万円に新たに系統連系工事負担金の3,300万円を追加した2つの事項についての債務負担行為で提案をされておりますが、繰り返しですが9月23日に修正されたものを本日同様の提案がなされる。執行部がすごく急いでいるように私には感じられます。今の説明を聞いていても、なぜ今なのか。町のほうでは、この風車について検討委員会を設置しそこで協議をしておられますが、先月の終わりにありました第3回のときにもいろいろ委員の皆さんからも御意見が出て、次回第4回を12月の初めに開催をされると。その前にこの議会のほうにこういう債務負担について提案をされると、その結果が検討委員の皆さん、ひいては検討会でのその結論といいますか、そういうものに大きな影響を与える可能性があります。要はなぜ急いでいるのか。検討委員会に対する今回のこの議会での結果が委員会にどういう影響を及ぼすのか、お聞きいたします。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) お答えします。  追加資料の上の表、右の上のほうを御覧ください。(「何ページ」と呼ぶ者あり)一番表です。A4横長の分でございます。右上の北条砂丘風力発電所設備更新検討会といいますのが、先ほど井上議員がおっしゃられた検討会でございます。ここで先日、9月29日に開催いたしました検討会の方針としましては、その検討会の左側から出ている青い矢印、検討継続という結論でございます。  12月4日に開催いたしますこの検討会での検討内容というのは、この検討を継続していくに当たりどのような提言、町長から諮問を受けておりますので町長に対してどういった提言をするかという最終の案の調整でございまして、実際に9月29日の会議で検討継続という方針が出ております。ですので、この検討会の意見を無視して今回提案させていただいたというわけではございません。以上です。 ○議長(前田 栄治君) 井上議員。 ○議員(8番 井上信一郎君) 検討会の意見を無視してということではなく、具体的に言います。第3回の検討委員会、9月29日ですよね。議会の臨時会で削減案を可決したのは9月23日です。ですから、議会がこの風況調査の3,000万円を削減をした後に検討委員会が開催されて、その中で担当課のほうはその検討会での説明の中でそういうことは説明なり報告は一切しておられません。これも私の推測ですが、要は、執行部側からすれば委員の皆さんに不都合な情報は出していないと私は感じました。だから、仮に今日この債務負担行為を議会が承認をすれば、第4回の検討委員会では今日の議会でこの負担行為については議会でも承認を得ていますみたいな説明があると私は思っております。だから、今議会でそういう判断をすることは、第4回の検討委員会の委員の皆さんの判断を惑わすといいますか、そういう懸念が私は拭えない。だからその辺についての説明をしていただきたい。 ○議長(前田 栄治君) 手嶋副町長。 ○副町長(手嶋 俊樹君) 私も9月29日の日は事務局のほうで出席をさせていただきました。9月23日の議会では、私が感じましたといいますかそういうことは、もう少し民意といいますか、そういうのを聞いてからやってくれというように感じました。早速ではございますが、日程は組んでおりましたけど、その9月29日に大筋その継続ということが出れば、すぐにでも議会を招集させていただいてお願いしたいという思いはその9月23日のときから、もうこれは多分議員の皆さんもそう思われたと思います。何もその在り方検討委員会の答えが出てない段階で、それをしていくということはどうだということだと思っておりましたので、その9月29日の検討会で継続決定ということでありましたので、それはそのままよしということでさせていただいたと思います。  それと、前段言われました検討会を左右するということでありましたけど、そういうことは決してございません。言葉としてそれは議会の議決、あるいは否決のことは言うかもしれませんけど、それはまた別の話でございますので、そういうような誘導するようなことは決してないと感じております。以上でございます。 ○議長(前田 栄治君) 井上議員。 ○議員(8番 井上信一郎君) 今、副町長が誘導するようなことはないという御発言がありましたが、第3回の検討会、私も傍聴させていただきましたが、会長は断念するのか検討を継続するのかという結論を求めるのに、最初、委員の皆さんの挙手で決したいと思いますとおっしゃっていたものが、途中、多くの委員の皆さんからいろいろ、例えば騒音とか健康被害とかが心配であるとか、住民アンケートについても、取ってはあるけどもそうではなくて風車の設置される周辺住民のアンケートももう一度取るべきだとかいろんな御意見があって、私はその検討会の雰囲気としては皆さん新しい風車へはとても疑念なり懸念を抱いておられるなという印象を受けました。最終的に、会長は委員会の結論をまとめられるのに拍手をもって決せられました。非常に少ないぱらぱらという拍手で、それ以外に異論はありませんねみたいなことでそのまま流されました。会の総意というふうにはとても見えないような、何か恣意的というか意図的というか、そういうふうな思いを会の進め方を見ていて私は感じました。  ちょっと具体的な中身に行きますが、そのA4の横長の検討委員会で判断されるのは結局検討を継続するということで、この検討を継続するということについても、委員の皆さんからは検討を継続するということは基本的には新しい風車に更新をするという前提でするんじゃないのかみたいな意見が多く出ましたよね。では委員の皆さんはどこまでするのということで、要はFITの認定申請をするかどうかまでを委員の皆さんにはお願いしたいということだったと思いますが、そうですよね。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) そのとおりでございます。一番上にあります検討継続以降につきましては、この検討会は12月4日、第4回で終了する予定でございますので、その後は様々な住民説明会であったりとか、あとは環境アセスメント、これは環境影響についてのきちんとし調査でございますけれども、そういったものを進めていきながら事業ができるのかどうかについてそのたびごとに検討してまいります。  ただ、先ほども説明の中で申し上げましたように、一番大きなターニングポイントとなりますのが、令和4年度のFITの再認定を受けた場合に現行の風車を停止するというところが大きなターニングポイントになるかと思います。ここである程度事業性について進めるべきか進めないべきかを判断する材料としまして、先ほども申し上げましたように採算性であったりとかあとは環境への影響について、この2つの大きな要素を中心にここの令和4年度末にはある一定の結論を出していきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(前田 栄治君) 井上議員。 ○議員(8番 井上信一郎君) 今回の風況調査の3,000万円については、この資料の中で要は今年の12月中にFITの申請を出して、そのFITの申請が通った後、令和3年度からする調査費について今回出ているわけですよ。だからこれまでも言いましたように、FITの申請が通ってからでもこの風況調査等の債務負担について提案されても遅くはないと思うんですけども、そうじゃないんですか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) 資料のA4判の裏面のほうをもう一度御覧ください。ここの上から5行目にあります風況調査のスケジュールをお示ししているものでございます。再度説明のほうをさせていただきますと、今回10月の補正でお認めいただきまして実施した場合、濃い黒色の網かけですので、R4年度の中旬ぐらいまでには調査のほうが終了いたします。これにつきましてはFITの申請が終わらないと進められないわけではなくて、令和4年度末までに現行風車の停止期限を考えて、その新しい風車の設計等をするための調査でございますので、これは始めるタイミングとしては今でも早過ぎることはないというふうに考えております。  御覧のように、その風況調査の下の採算シミュレーションにつきましては、風況調査の報告を受けてその発電量を予測した上で立てていきますので、令和4年度の中旬から令和4年度中にはこの採算性のシミュレーションを終えることができます。つまり今の時期ですと、令和4年度末にはこの現行風車の運転を停止するかしないかの判断を迫られるときに、採算のシミュレーションがある程度できているものというふうに考えております。ただ、これを12月に遅らせた場合、今度は赤枠のほうでお示しさせていただいておりますけれども、今から大体3か月ぐらい遅くなったと見込みますと、令和4年12月中ぐらいの風況調査の完成を待ってから採算性のシミュレーションをするとなりますと、令和4年度中にこの採算シミュレーションを出すのが困難というふうに考えております。そういった意味で、中途半端な採算性しか組立てができていないままに現行の風車を停止するのか、それともやはり事業性が見込めないためにFITの申請自体を取り下げるのかというところの判断材料としてはあまりにも時期として遅いというのがこちらの考えで、なるべく急ぎたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(前田 栄治君) 井上議員。 ○議員(8番 井上信一郎君) 風況調査って、丸々2年きっちり終わってからじゃないと採算シミュレーションはできないんですかね。あと二、三か月ぐらい調査期間は残っているけども、おおよそ過去1年9か月、10か月ぐらいのデータからおおよそシミュレーションはできますみたいなことも、今後のいろいろなそういうスケジュールを考えれば早くはない。でも、私は先ほどから申し上げていますように今じゃなきゃ駄目ですよという理由にはならないと思います。何のためのこの風車の検討委員会なんですか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) おっしゃいますように、事業期間1年半これ丸々使うのかというとそういうことではございません。事前に用地の確保であったりとか風況観測をタワーを建設して行いますので、そういったタワーの建設等を含みますと令和2年度に発注したとしても令和3年度の頭から風況観測の調査が始まるというふうに考えております。令和3年度に1年間風況観測をして、令和4年度の早いうちに報告書のほうを作成したいというふうに考えております。こうした意味で、1年半はかかるものだというふうに考えております。  また、再度申し上げますけれども、検討会での結論をむげにしているわけではなく、第3回の検討会におきましては検討を継続するという方向性で出まして、第4回の最終での検討会ではこの検討を継続するという提言案についてまとめるということで一致しております。これについて、事務局としてはおろそかにしているつもりはございません。以上です。 ○議長(前田 栄治君) 井上議員。 ○議員(8番 井上信一郎君) 最後の、検討会で検討を継続することで一致しているという答弁がありました。説明がありましたが、その検討を次の12月まではやっていくんだと。その中で、廃止するのかその結論を委員会に、先回の第3回の委員会ではそういう結論を求めるような流れではなかったわけですよ。今度の第4回では、執行部のほうはその検討委員会に本当に何を求めておられるのですか。要は、断念という2文字だけは出ないような、オブラートに包んだような何かはっきりしないようなそういうもので十分だと思っておられるんですか。私はとにかく第3回のあの進め方を見ていて、そういうふうにすごく感じたんですよ。その検討継続検討継続って、その内容といいますかね、その検討継続の意味合いについて課長はどういう意味だと。私ね、委員の皆さんが思っておられる意味合いと違うと思っているんですけどね。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) 第3回での検討会での進め方といたしまして、同じ今回追加でお示ししていますこの更新検討・廃止ストーリーについて委員の皆様にもお示ししております。この中で、検討会の委員さんで御心配されています環境への影響であったりだとか採算性であったりだとかについては、この検討を継続していく中で例えばこの表でいきますとR3年度に予定しております環境アセスメントの準備書、それから評価書のほうで環境に著しい悪影響があるのかないのか。その辺りの調査結果というのが出ますので、そういった健康被害等に対する委員さんの御心配というのは、この時点で結果が出るというふうにお答えさせていただいております。  また、ある委員さんからは実際にその工事費を償還できるような採算性というのは見込めるのかというような御心配の声もいただいております。そのことについても、その次の下、基本設計と採算性のシミュレーションによりまして大体の風力発電の事業費、それから発電予測等による収支のあたりが出てきますので、そこで採算性が取れるのか取れないのかというのについてはこのR4年度の時点で出てきます。そういった段階を経て、今、議員の皆様が思っているような心配については引き続き検討を継続していく中で町が行うべき事業でありまして、それについて住民説明であったりとか住民周知についてもしていくべきだというふうには考えております。  ただ、方針検討会の中では、そこについて検討を継続していく。町がしっかりと環境への影響、それから採算性についてもしっかり検討を継続した上での更新事業ということをお認めいただいたというふうに考えております。第4回では、検討を継続していくのかそれとも断念をしていくのかではなくて、あくまでも検討を継続していく上での提言書のまとめというふうに考えております。 ○議長(前田 栄治君) 井上議員。 ○議員(8番 井上信一郎君) 私ばかりが質問していてもあれなので、最後の、検討を継続していくかどうかの提言をいただくという、ちょっと私には今の説明は理解ができません。申し訳ないですけど。繰り返しになるかもしれませんけれども、最後。要は私が何を言いたいかというと、12月中にFITの申請期限が来るのでFIT申請をされるのはそれは結構です。ただ、さっきから言っている債務負担について、その申請が通ってからでも、これまでの説明ではさっきから私よく分からないんですけどもね、申請が通ってからでも、この後のスケジュール感から言って厳しいというお話がありましたけど、厳しいかもしれないけどもやれないことはないとも言えると思うんですよ。だからその申請が通ってからでもいいんじゃないですかっていう部分を、私にも理解、納得ができるような説明をしていただきたい。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) そうしますと、A4判の補足資料の裏面のほうを再び御覧ください。町としてやはり一番検討として重要に思っていますのが、このR4年度末の現行風車運転停止期限です。一度再認定を受けて現行風車の運転を停止するということを今の送配電の事業者に対して届けを出して、それで一旦現行風車については停止をした上で令和10年度までに運転を開始していくというスケジュールになりますけども、その判断をしていくためにはある程度更新する風力発電の設備が環境への影響がない、少ない、それから採算性が見込めるというこの2つの要素というのが一番大きな要素になってくるというふうに申し上げました。  環境影響につきましては、令和3年度に予定しております環境アセスメントの調査業務によりまして実際に詳細な調査を行っていきますし、それから今の既存の風車に対しても騒音調査だとかするようにということで今の配慮書の段階でも出ておりますので、そういった詳細な調査というのは進められていくというふうに考えておりますので、残るは採算性のあたりなんですけども、これについて令和4年度中できるだけ早い段階で終わらせておいて、またここについて実際に更新に向かっていくのか、それともやはり更新をせずに現行風車を令和8年の3月まで運転を続けていくのかというような判断を迫られたときには、ある程度この採算性というのはもう少し概算ではなくてしっかりとした数字というのをお示しする必要があるというふうに考えております。この数字をお示しするためには、やはり風況調査についてはしっかり業務を終わらせた段階で採算シミュレーションの業務に引き継ぎたいというふうに考えておりますので、この辺りを今回の補正でお願いしたいというふうに考えております。  実は、私自身としては、9月の補正のときにそれが修正として債務負担行為の取消しがなされるということは全く想定外でしたので、それこそそういった説明が足りなかったという御意見もあろうかとは思いますけれども、これは別に後づけでつけた理由ではございませんで、こうしたスケジュールの下に今まで検討してきた結果でございます。以上です。 ○議長(前田 栄治君) 井上議員。 ○議員(8番 井上信一郎君) この横長の分の裏面のほう、現在の風車は一応耐用年数としては令和4年度まで、あと2年ぐらいです。ただしFIT、固定価格で買い取っていただけるのはさらに3年後、令和7年度までありますよということですよね。だからこのことから、その検討会の委員の中からも少なくとも令和7年度までは今の高い単価で買い取っていただけるんだから要は使えるだけ使って、その後は廃止して撤去というふうなことも考えられるというか、そういう方向がいいんじゃないかという意見もありました。  この表の下に風車停止後維持管理費というので毎年6,500万円強かかりますよとありますが、先ほど新しい風車に更新ということが決まれば現行風車も2年後にはもう運転停止して、直ちに撤去をしたいというお話がありましたけども、新しい風車に更新しなくても現行の風車を使えるだけ使って、それこそ9基あるわけですから、いわゆる機械は長もちするものもあれば予想外にもう1年2年先に駄目になってしまうものもあるかもしれませんから、一遍に撤去する必要はないと思うんですよ。だから悪くなった危ない風車から撤去していくとかそういうふうなことも考えれば、現在の風車をできるだけ使うという委員さんの意見も私は全くそのとおりだというふうに感じました。  執行部がこうやって提案されるということは、とにかく新しい風車を造りたいんだという思いから提案されているわけで、そのことについて地球温暖化非常事態宣言も出したとか、環境問題について北栄町からもっとアピールしていくんだということがこれまでも町長のほうからも幾度となく出ていますが、この北栄町の風車、旧北条町で向かわれた事業です。私は、自治体がその地域住民にうちの町は環境に優しいまちづくりとかそういうことをPRする効果は、もうこれまでで十分にあったと思います。本来、こういう売電事業は基本的には民間企業に任せたほうが、もうこれまでの北栄町の行政としての実績はすごく大きなものがあるので、殊さら新たにまたということまで考える必要は私はないのではないかと。現に昨日のニュースか何かで、九州電力が日本最大級の風力発電を稼働させたというふうなことがありました。だから民間の事業者のほうでやっていただけば北栄町には固定資産税という決まったものが入ってくるわけですから、そういう収益事業というかそういうものは今後は民間の事業体に任せたほうがいいと私の思いを申し上げて終わります。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) いろいろ御意見をいただいたところでございますが、まず設備更新検討委員会という委員会を立ち上げて、3回ほど委員会を検討会も開いていただいた。これは設備更新について、その検討を継続するかどうかということの委員会でございまして、その中で先般の第3回の中で継続については検討を継続しなさいということであったということでございまして、今回提案をさせていただいたところでございます。  先ほど来よりありましたように、やはり16円というFITの価格でありますが、今年度中に、令和2年度12月までにこれやらなければならないということがありまして、大変期間が迫った中でこうやってさせていただいたところであります。そうやって継続を検討しなさいということがありましたので、今回先ほど言いましたように提案させていただいたということでございます。大変日程が迫っておりまして、この12月でいいではないかというような御意見ございましたが、これがずれていくと先ほども担当課長が申し上げましたが、では本当に継続するための風況調査であったりとか、あるいは採算のシミュレーションができるか。2年後にもう撤去しなければいけないという中でそういうことができるかどうかということがありますので、今回早めにさせていただいたところでございます。  それから、もし駄目だったら5年間すればいいじゃないかなということがございました。そして徐々に撤去していけばいいのではないかということがありましたが、この撤去の費用が、1台ごとに撤去するということになるとクレーンを持ってこなければいけません。このクレーンの費用がかなりこれは高額になっております。やはり撤去するんだったら一遍にということになろうかと思いますし、もし更新ということがあれば更新と撤去を同時にしていく。そうすることによってクレーンのそういう稼働する日数が短縮できるということで、費用的にもかなり安くつくということでございますので、そういうことも考えながら、もし更新する場合はそうしなければいけないなということも思っているところであります。  それから、自治体としてもう十分やってきたのではないかということがありました。確かに風車といえば北栄町、北栄町といえば環境の町というようなことで大変認知もしていただいておりますし、大変住民の皆さんにも風車から結構元気をいただいているぞというような声もいただいておるところであります。  健康被害というようなこともあるわけでありますが、当初風車を建てたときにちょっと気になるという方もおられましたが、現在はそういう声も全く聞いていないところでありますし、では風車によってどこか悪くなったというようなことも聞いていないところであります。かえってそういう温暖化によって熱中症となるようなことのほうが健康被害もあるのではないかなとこう思っておりまして、風車として少しではありますが地球温暖化に寄与しておるということで思っておるところであります。また、民間にさせたらどうかという御意見がございました。我々もそれは考えておるところでありまして、旧北条町がやったときはまだFITという制度がございませんでした。RPS法という法の中で入札の中でやっておったということでありまして、民間ということもそのときも話がありましたが、民間ではなかなか難しい。採算性に難しい。やっぱり固定資産税、そういうものも払わなければいけないということで難しいなということで、いろいろな検討した結果、行政は払う必要はないということで、行政だったら採算ベースに乗るんだろうということで、風況調査等も行ってシミュレーションを出していただきまして行ったところであります。幸いにしてFIT制度というのができて、今は安定した経営ができているということであります。  ただ、先ほどの民間がするにしても行政がするにしてもFITのやっぱり値段というのがこれは大きく左右いたしますので、やっぱり安定したそういう経営をするためにはFITの申請を受けるということが必要であります。現在そういうことでFIT認定申請へ向けて、そしてそういう更新が可能かどうかということで継続をしていくというような形でまとめてまいりたいというところでありますが、これが例えば行政がやって途中で採算性がないというようなことが出てくるにしても、あるいは環境に著しい影響があるので断念したほうがいいというようなことがあるにしても、民間が出るにしてもやっぱりそういう調査は必要でありますので、そういう民間が出るということであれば、今、自治体、我々がしているものも民間さんのほうにこれは提供できるということになろうかと、こう思っておるところであります。いずれにしても、我々自治体がするにしても民間がするにしても、やっぱりこれからのそういう世界の情勢の中で、エネルギー問題は大きく考えていく必要があると思いますし、またそういうことに少しでも貢献できるということは環境の町、そしてまたゼロカーボンに向けて気候非常事態宣言をした北栄町としてはぜひこの取組を進めていきたいなと、こう思っておるところであります。  ちょっと時間的に厳しい面があるということでございまして、大変心配していただいているところがあると思いますが、ぜひ今回通していただいてそういう風況調査等させていただいて、2年後にはそういう採算のシミュレーションができて検討がさらにできるようにしていただけばと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) 1点だけ、誤解をされているようですのでそちらをもう一度説明をさせていただきます。  この現行風車の運転停止期限、令和4年度の末というのは、これは例えば耐用年数が来てという任意の停止ではございません。もしFITの認定を令和2年度に受けた場合、これはFITの制度によって現行の風車は2年以内に停止することが義務づけられていますので、そういったこの制度の中での停止ということになります。ですので、今後更新を検討していく中では今の現行の風車を回し続けるということはできませんので、その停止期限ということでお示しをさせていただいております。以上です。 ○議長(前田 栄治君) そのほかございませんか。  9番、藤田和徳議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) この風況調査、これについてお伺いしたいと思います。  先ほど1年から延びて1年半っていうことを言われたんですけど、そもそもこれは春夏秋冬1年間続けて測って、これ高さ60メートルの観測タワーから観測するということで、これ何か所やられるんでしょう。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) お答えします。  風況調査については、1年間を通じて観測することが必要です。1年半といいますのは、観測タワーを建設したりその用地を借りたりとかというような準備と、その後、風況調査、実際に結果を取りまとめて報告書として作成するのを合わせまして1年と6か月を見込んでおります。  この観測ポールの建設ですけれども、1か所を考えております。以上です。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) これから新しく風車を二回り三回りも大きなものを考えておられるという中で、1か所の観測でそれを全て対応されるのか。あるいは今、山陰道脇にあるきれいに等間隔で並んでいるこの今ある風車の建設当初からのデータを全て調べ上げれば、ある程度の予測なんかつかないんですか。どうなんでしょう、これ。3,000万円使わなければならないのかという。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) お答えします。  まず箇所数ですけれども、今予定をしていますところは平たん地形でございますので、観測マストが調査できる半径としましては10キロメートルというふうに出ておりますので、十分今の建設を予定している地域を1か所で賄えるというふうに考えております。  また、現行の風車の風況調査のデータが使えないかということでございますけれども、実際に新規で建てる場合、1基当たりの出力が大きくなりますので、ハブまでの高さ自体も高くなります。このポールの高さというのがこのハブの高さの3分の2という基準がございますので、現行の風力発電のときの風況データというのはなかなか使えないというのが現実です。以上です。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) もう一つ、この報告書概要版というこの地図の中で赤く枠がして、どんなでもいいんです、示されました配慮書でもいいんです。これ、これから建てようかという計画されている風車、これ山陰道よりも南ということもあり得るんですか、状況によっては。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) 確かにこの報告書のときには、幅広に山陰道の南側についても赤い枠線で示して候補としておりました。ただ、やはり南側は住宅に近いこともありますので、次回の方法書以降につきましては山陰道の北側のみで検討したいというふうに考えております。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) この風況調査、これなんですけど、これから今の風車を壊して新しいものを建てるという先の長い計画の中で示されてこられているんだけど、これ今ある風車そのもの自体の大きさはこれもうないとかなんとかって、私、何かで見たんですけど、大きなものを造らなければならないのか。
     また、そういうメーカーもなくなって、大きなもの5つで賄おうかというこの電力、3,200キロワットですか、1,500キロワットだった9基が3,200キロワット、これ5つで賄おうかということなんでしょうかね。これ本当に大きな風車を建てられる計画、これ何をもってこれを持ってこられたのか。もう一度お願いします。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) 現在の陸上風車については、今、北条砂丘風力発電所にありますような1基当たりが1,500キロワットの出力の小さい大型風車というのはありません。2,000キロワットということになっておりますので、そういたしますと今の1万3,500キロワットの出力に対して同じような出力での規模での風車を建設しようとした場合、1基当たりは3,000キロワットから4,000キロワットということになるかというふうに考えております。  おっしゃられるように、今の1,500キロワットのタワーを生かして上のナセル部分だけが交換できればいいんですけども、今そういった機器がありませんので、そうしたことについては考えることができなくなってしまっております。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) もう1点だけ。このどでかい風車を建てるという計画でやられるそのとき、その健康被害が何件かある。その中で、テレビでも放映されました。頭痛だ吐き気だ、船酔いがする。影が動くからそうなんだって。それを考えたときに、こういう方々にはどうやって対応されるんですか。これ住民説明会で乗り切れるでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) 何度も言っております環境アセスメントというものについては、今、配慮書についての知事意見まで出まして、今、方法書のほうに向かっております。これからさらに令和3年度については実際に準備書ということで、その方法書で定まった調査項目、これは人への影響ももちろんですけれども、例えばそこの砂丘地にすむ昆虫であったりとか鳥類、それから哺乳類、それから植物についても全て調査を行ってまいりますので、そういったところで人への影響というのも分かってくるというふうには考えております。  あと、今実際に住民さんの住宅のほうに近い風車というのが6号機から9号機、東側の4基のほうが住宅に近い距離にあります。この概要版でもお示ししています配置につきましては、この6号機から東側については候補地として選定しておりませんので、その辺りは住宅への影響というのは極力少なくなってくるというふうに考えております。 ○議長(前田 栄治君) そのほかございませんか。  6番、油本朋也議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 今回の資料で示されますその更新検討会でございますけども、その資料の中の配慮書というのももちろんございます。その中に令和元年度、騒音、振動、苦情の受付件数はゼロ件であるとあります。以前、ちょっと先ほどの質問と重複するかもしれませんけれども、以前健康被害を含む苦情の訴えがかなりあったというふうに聞きますけども、町長も今全くそれ聞いてないというふうにおっしゃいましたけども、受付はたとえゼロ件であっても近隣の住民の不安ですとか不利益、それを感じている人はもう誰もいないと感じておられるのでしょうか、伺います。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) やはりそれは全くいないということはないと思います。今も住宅からかなり近いところで回ってる風車については風切り音、定期的に音がしますので、音が大きくないといえども気になる方については気になったりというのはないというふうには言えないと思います。  ただ、先ほども申し上げましたように、そういった影響のあるような住宅からの離隔というのはしっかり取って検討していきたいというふうに考えておりますし、あとはそれぞれ立地の予定のところでは騒音調査というのも詳細にしていくというふうに考えておりますので、そういった環境に対する影響というものは今後さらに詳しく調査していくべきものだというふうに考えております。 ○議長(前田 栄治君) しばらく休憩します。(午前10時13分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 休憩前に引き続き再開します。(午前10時25分再開)  油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 先ほどの説明によりますと、住宅地に近い6号機から9号機までは新しく建設する最大5基の予定はないよと。新しく場所にする予定はないよとおっしゃいましたが、今度計画されておりますところ、たとえ住宅はなくとも畑とかそういった圃場はたくさんあると思うんですよ。いわゆる農作業の人とかに対する配慮のことも考えなければならないと思うんです。  以前、聞いた話で恐縮なんですが、冬の時期、ブレードから氷が落ちてきてちょっと危ない目をしたというようなことも聞くんですが、そういうことに関してはどう考えられますか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) 氷が落ちてくるということに関しましては、現行の風車でも今積雪して氷がブレードについている段階では風車自体を止めて、溶けるのを待って稼働しているようなことをしております。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 最後にします。よく専門書などを読みますと、いわゆる発電機から発生される低周波、その低周波音が人体に物すごく影響があるようなことを書いてる書物もございます。一般論にはなるかもしれませんが、今、国としてほとんど制限のないこの低周波音というものをいわゆる環境先進を目指す北栄町としてどう考えておられるか、それを伺いたいです。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) この低周波音についても、騒音と同様に環境アセスメントにおいて調査をする予定でございます。ただ、風力発電のブレード自体が低周波音を出すのではなくて、その下にあります電気設備、そこから出てくるのが低周波音だというふうに考えておりますので、これは風力発電にかかわらず全ての電気製品、家庭において例えばエコキュートとかそういった電気製品からも低周波音というのは発生していますので、風力に限った問題ではないというふうに捉えております。ただ、調査のほうについては、風力発電から出るものについて詳細に調査をしてまいります。 ○議長(前田 栄治君) そのほかございませんか。  12番、津川俊仁議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) 先日、全員協議会で頂いた資料、5ページの各事業運営方式の概算費用、スケジュールについてという表と、本日頂いたA3の2ページです。報告書概要版について、ちょっと違いがあるのでお尋ねしたいんですが、パターン1、パターン2、パターン3、パターン4というのがいわゆる①②③④に該当するのかしないのか、そこのところ確認をお願いします。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) そうでございます。報告書の概要版の①から④というふうに表示させていただいているのがパターン1からパターン4までで、⑤の事業廃止というものについては非公開資料のほうには載ってございません。  それと、金額のほうが大きく違うということなんですけども、この報告書を作成したときには昨年度、令和元年度と同様の、ここに書いてあります2社の設備を想定して事業費自体を4つの区分に分けて検討したものでございます。片やこの非公開資料のほうにあります47億6,400万円という数字につきましては、その時点で実際にほかの風力発電所の事業費を基に立てました概算費用でございますので、その辺りが金額の違いというふうに出ております。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) 分かりました。年間売電収入の違いについては、精査したというかそれに合わせたということでございます。  ただ、パターン2あるいは今日頂いた資料の②については、実はパターン2とは違うんですね。町直営、FITなしなんです、これね。地域新電力を想定として、売電単価は15円と想定しているんですね。明らかにパターン2の公設民営とは違うんですよ。じゃないですか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) 申し訳ありません。そのとおりでございました。②については町直営のFITなしで、片や非公開資料のパターン2についてはあくまでも町営で指定管理者運営方式というもので、全くこちらの②とは違うものでございました。大変申し訳ありません。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) 全協の資料が間違っていましたというのか、資料としての違いがあるだけであって中身については間違ってないとおっしゃるのかもしれませんが、いわゆるそういうことが事前に②とパターン2が違うのであれば違うというふうに説明していただかないと、同じものだというふうに話を進めてしまう。あるいは数字が違っている。その違いを先に説明してもらわないといわゆる不信感が出るんですね。全協のときと本会議のときの数字が違って、何もなしに同じものですと言って、やっぱり違ってましたというような答弁では不信感が生まれますので、以後気をつけていただきたいと思います。  それでそういう前提の中で一つお尋ねしたいのは、A4の更新検討・廃止ストーリーの分です。今回問題になっている風況調査については、FIT認定に向けて採算性を調査するのに必要だ、急ぐというふうな説明でした。FITの認定申請について、FIT不認定で採算性がないのが明らかになった場合には断念しますよということですね。この書き方は、先ほどのFITなし、地域新電力を想定、売電単価15円と想定というのとは矛盾しますよ。15円でも採算が成り立つよという表じゃないの、これは。1円違ったら成り立たないんですか、これは。だからFITの採用が、続けるか、建設するかしないかというのの判断材料にならないということですよ。いわゆるFIT以外でも、別の方式で採算性が合うのであれば継続できるということ。私も継続断念の判断は、いわゆる最終的にとんとん以上であれば最低限いいんだろうと思うんです。その担保がほかの議員もみんな欲しいんだと思うんですよ。以上、いかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) まずもって、こちらの報告書の概要版とそれから全員協議会でお示しした資料との違いについてきちんと説明できなかったことに対して、再度おわびを申し上げます。  それから、報告書にありますこの①②の違いですけれども、おっしゃられるようにFITを活用した場合、それからFITなしで売電単価を15円というふうに想定して検討しているものでございます。事業費が一番右の44億円でない限りはおおむね黒字になるというふうに②のほうでも想定はしておりますけれども、実際ではこの売電単価の15円というのが決まったものではございませんし、またFITのように相対契約というふうになりますと20年間同じ単価で売電できるというふうにも限りませんので、この②の数字についてはあくまでも想定の中での検討であり、この報告書自体が令和2年度に向けて今後更新について検討していくことが、あくまでも費用面だけに関してですけれども妥当かどうかの資料でございまして、これによりまして①の町直営のFIT活用の場合であれば、おおむね収益が出るので検討を続けてもいいのではないかというふうに結論をつけたものでございまして、②についてはあくまでもこの数字を見るとやや黒字が出る部分もありますけれども、この事業後総収支の下にありますPIRR、これは設備投資額に対します内部収益率、いわゆる投資に対するリターンの率でございますけれども、これについて低い②の分についてはあまり検討していないところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) ただね、あまり検討してないで15円の想定が曖昧だという。そんなんじゃ資料にならないじゃないですか。15円、何かいわゆるこれから立ち上げようとしている地域新電力という会社なのか分かりませんけど、だったら15円で買ったり売ったりして地域の中で通過をしていけるという可能性だってあるので、それと併せて現在22円のFITの金額、売電収入の5年間丸々利用する中で新たな次の展開にしていくというパターン、いわゆるFITがなくてもいわゆる②の地域新電力を利用した新しい事業展開、そっちのほうがかえってメリットがあるように思ったりするんですが、そこの見通しなり、今、課長は15円ちょっと分からないとおっしゃったですけど、どうなんでしょうか。町長なり副町長なり、そういう15円という単価、議会に資料として出した値段、これってどうなんですか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) これはあくまでも想定ということで、比較するために出したというようなことでございます。  新電力、今考えておりますが、ではそれを15円で買うかどうかというとこはまだこれから、もしそういうことになれば検討ということになるわけでありますが、先ほど言いましたようにこれは想定で出したということでございますので、比較するためのものだということでございますので御理解いただければと思います。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) では逆にお聞きしますが、FITがなくて公設公営で町直営で幾らの売電単価だったらペイできる、いわゆる採算ラインというのが何円というふうに設定されていますか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) これは先ほど来言っておりますように、やっぱりそういう風況調査をしたりする中で採算のシミュレーションが出てくるわけでありますが、やっぱりそういうものをしないと正確には出てこないということになろうかと思います。多分、新電力を買うのかあるいは中電から買うのかということになるわけでありますが、多分FIPという新しい制度の中でかなり厳しい状況にはあるということになろうかと思います。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) でも今、年間売電収入って出ているじゃないですか。この売電収入の背景にある風力を計算したときに、何円だったら採算ラインなのかということですよ。何円ですか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今ある風車がそのまま使えるというそういう機種があるわけでありませんので、大きくなるということになります。大きくなる中で、どのぐらいの採算性が取れるかということはまだこれ検討していないところであります。やっぱり高くなって風況も若干今のとは変わってきますし、それからそういう新しくするものについてのそういう費用というのもありますのでなかなかそういうものは今してないところでありますが、まず風況調査をして、それからやっていくということがまず最初でございますので、そういうものをしながら採算性を目指していくということにしておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) 私が聞きたいのは、①の年間売電収入4億3,500万円という数字が出ていますが、この背景には16円の単価で何キロワットの発電量があって、その背景には年間に平均幾らの風量があってという積算で出ているのでしょ、この数字は。この数字を基に経費を引いたところの、減価償却したところの、何円だったら採算に合うんですかということをちょっと計算して出してくださいって言っているだけのことなんです。実際の風向調査してではなくて、今、報告書という頂いている資料に基づいて、何円が採算ラインなんでしょうかということ。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) この報告書については、先ほども申し上げましたように令和2年度にこの事業を進めるに当たってどういった方向でという資料で4パターン、それから廃止も含めてこういったまとめというのをしているところです。町としてこの結果を見て15円というのはかなり甘めに売電単価を想定しているんですけども、ただそうはいってもこの②のパターンのFITを適用なしで事業運営していくのはかなり厳しいというところで、①の町直営、FIT活用か民間譲渡でのFIT活用かのどちらかで検討していくということで、令和2年度急いで今環境アセスメントに向かっているところです。それはあくまでも今年度中にFITの認定申請を受けるための事業であって、これを例えば地域新電力を活用してたとえ収益性が難しくても町でFITに頼らず頑張っていこうやということであれば、もう少しゆとりを持って事業のほうを進めることができたというふうに考えております。ただ、今の段階でやはり採算性を無視した事業の想定というのは難しいですので、あくまでも採算が取れるとなっているFIT適用の案でもって検討を進めているところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) ちょっと答えになってないんです。  ちょっとでは質問を変えます。事業後総収支(注)(百万円)という単位があって、GEが1,367、だから13億円ですか。青い右に行きますよ。10億8,000万円ってこの数字がありますが、これは何ですか。ここの見方がちょっとよく分からない。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) この報告書概要版、A3判の表にあります表3のキャッシュフローの例を御覧ください。これにつきまして、1から4までのパターン、それからその中でも事業費が38、40、42、44億円の4つの事業費の想定でもって、さらに風力発電、メーカーについても2社の種類で全てこれ20年次まで作ってあるこのキャッシュフローがあります。このお示ししているのはその一例でございますけれども、ここでもって実際に20年後にトータルの総収支が表れているのがその裏面の左側から13億6,700万円、10億8,000万円というふうに20年までの収支シミュレーションをした上での事業後総収支の額でそれぞれがあります。以上です。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) ちょっとよく理解できなかったんですが、13億6,700万円というのは、では何ですか。収支1年間、20年間。だから、どこにもその数字の説明がないんですよね。①のパターンに4つの数字が上下、2社の違いというのは分かりますよ。それから、PIRRというのが内部収益率というのは分かりました。でも、この4つある数字の違いって何ですか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) 事業後総収支というのは、20年を事業期間としていますので、20年後の総収支です。収入に対してもちろん毎年毎年もですし、最初の建設費などもありますので、そういったものを差し引いた上で残る金額をお示ししているものでございます。  例えば①のGEの分、一番左側から13億6,700万円というのは、その一番下の左から事業費38億円とした場合の事業後総収支でございます。その隣の10億8,000万円というのは、事業費を40億円というふうに想定したものでございます。その隣、7億9,300万円というのが42億円の事業費として想定したものでございます。その20年間のキャッシュフローについては、表にあります表3のようにそれぞれのパターンで20年次まで作成した上で、この報告書としてまとめているものでございます。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) やっと理解できました。要するに売電収入については、これまでの実績なりなんなり、予想なりを充てたもので単価を掛けたもの、そして総事業費、まだ分からないんだけど、38億円、40億円、42億円、44億円の4つのパターンで差引きどれだけ残るかという計算をしたというだけの話だよね。  そうすると、プラス・マイナス・ゼロの辺が仮に44億円経費でかかりました。そうすると15円でマイナスがちょっと出ますので、14円とか15円とかがいわゆるボーダーラインみたいなイメージだというふうに思うんですが、そんなふうに考えてもいいですか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) この表で言いますと、売電単価15円というふうに想定した場合については事業費にもよりますけれども、何とか黒字には転じるというふうには出ております。ただ、この売電単価15円もFITとは違いまして20年間同じ単価で買取りをしてもらえるという保証はありませんので、例えばそれが10年後に一気に半額に落とされた場合については収益性についても改めて考え直さなければいけないというリスクのほうもあります。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) まず、簡単に答えてください。今の44億円経費がかかった場合には大体十四、五円ぐらいが採算ラインですね、それでよろしいですかという答えをお願いします。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) 15円というのがラインになるかとは思います。 ○議長(前田 栄治君) そのほかございませんか。  1番、長谷川昭二議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) まず、1つ目は資料の報告書概要A3判のものですけれども、その右側の4、事業性検討の表3、先ほどから御議論があるわけですけれども、10年次まで示されております。その裏面には20年後の事業後総収支ということで、風車の機種ごとに事業費が左から38億円、40億円、42億円、44億円の場合の収支額が示してあります。そこでお聞きしたいのは、この試算の例の中には修繕費あるいは撤去費用が加味されて計算されたものかどうかということであります。現在の風車はこれまで何度か停止をする事故があって、故障があって、時にはかなりの修繕費がかかりました。そうしたリスクも大きいと思いますけれども、この修繕費についてどう見ているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) もちろん保守点検の中には修繕費というのはかかっていると思いますけれども、それらを単年単年ではなくて毎年になるめて保守点検という形で1基当たり1,500万円を検討しているところでございます。  撤去費用については、少し答弁のほうを保留していただければというふうに思います。 ○議長(前田 栄治君) 長谷川議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) なぜ保留されるのかちょっと分かりませんけれども、仮にこの修繕費でもこれまで大きな事故の場合には相当な費用がかかってるわけですよね。平均化したといっても、今度は機種が大きくなってそれだけリスクも高まるわけですね。100メートルのクレーンを想定したとして、90メートルものハブの高さであるとやっぱりぎりぎりですから、恐らく100メートルのクレーンでは難しいのかなと。相当危険な作業になるのかなというふうに思います。そういうことをやっぱりリスクとして当然見ておかなければ、これまでの風車とは違うわけですよね。大きくなる分。そこをしっかり見る必要があるということです。それでこの修繕費が仮に平均化したものでは賄えないということになれば、裏面の表5にある事業後の総収支も悪化することになるわけですから、ここは重要だというふうに思います。  それと、次に撤去費用についても資源エネルギー庁の事業計画策定ガイドラインでは、計画的な廃棄等費用の確保、①で廃棄等費用の総額を算定した上で事業計画を策定すること。③では、計画的な積立て等により事業終了後の廃棄等費用の適切な確保に努めることというふうになっております。更新した場合の風力発電設備の撤去費用は大型になるわけですから、現在の風力発電設備よりも高額になるのではないかというふうに懸念するわけです。これどれだけの費用を想定しているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) まず、修繕費等につきましてですけれども、やはりこれはもう突発的な修繕についてどれぐらいな費用がかかるのか、想定のほうはつかないというのが現状でございます。ここの報告書概要版では、あくまでもなるめた上での年間1基当たり1,500万円ではありますけれども、ならそれを不測の事態でどれぐらい費用がかかるのか。クレーンが必要なのか、それとも実際に中に入って交換が必要なのか、全くそういったものが資料としてない段階でその費用を見込むということはまず困難というふうに考えます。  同じように、撤去費用につきましてもこれは撤去を一基一基していくのか、それともまとめてしていくのか、それともほかの事業に絡めてしていくのかによって費用の概算額というのがかなり変わってきますので、その辺りについても何を想定して、どういった撤去を想定して費用の概算を見積もるのかというのは、この報告書の時点では出てきていないというのが現状です。ただ、これが20年次までの報告書概要版の各ケースのまとめの中である一定の撤去費が含まれているのかどうかは、少しお時間をいただきたいというふうに思います。 ○議長(前田 栄治君) 長谷川議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) ガイドラインでは、いわゆるそういう業者から見積りを取るなどして想定をしなさいということがあるわけですよね。何か今の段階でというのではなくて、やっぱり事業の採算性を見るんだったらできるだけ早くそういうものは取り寄せてやるべきだというふうに思いますし、それが実際の北栄町の場合での例でなくても、やっぱりそういう同規模のものでどれだけの、例えば先ほど言われたクレーン代が大きくかかるということであれば、そういうものは一体どの程度のものになるのかということぐらいはやっぱり押さえて、事業を判断していかないといけないのではないかなというふうに思います。  次に、保守点検費用をならしてそういう修繕に備えているということだったんですけども、保険料というのがその下にありますね、予算では。これ4,300万円からずっとだんだんと増えていって、10年次にはこれは幾らになるんですか、5,177万円ですね。こういうふうに増えていっているんですけれども、これまでだと今の現状の風車では町村会の保険で何とかなってきたというふうに聞いているように思うんですけれども、企業会計になって新しく更新された場合にはこの保険料でそうした突発的な修繕などに対応できるんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) 保険料のことにつきましては、これは表2のキャッシュフローに関係する費用及び各ケースにおける入力値の上から4行目の保険料というところで①②、これは町直営の場合ですけれども、そこで算定している1.14%というのが保険料というふうになっております。これは今、現行の風車が加入しております全国町村会の火災保険、いわゆる火災であったりとか自然災害に対して補償される保険だけではなくて、運転停止によります稼働率補償も含めた保険の料率のほうを、これは民間の例を参考にしているところでございます。  今の風車につきましては、例えば雷によって2か月、3か月風車が止まったとしても、その間の売電収入というのについては全く補償のほうがされていない状況ですけれども、そういうものについても補償する保険が民間の風車についてはございますので、そういった保険料率のほうを検討しているところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 長谷川議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) その補償される保険料がこの想定の額ということですか。
    ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) そのとおりでございます。 ○議長(前田 栄治君) 長谷川議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) 表5の事業後総収支、20年後どれだけ残ったかということなんですけれども、事業費が高くなればなるほどその収支は悪くなっていくわけですね。撤去費用がそれすら残らないという懸念も持つわけです。これらのことを考慮すると、現行のように一般会計へ繰り入れて住民サービスの充実を図ることができるのかどうか。この15年次ぐらいまでで償還ということですけれども、その後の5年間で利益が出て最後のこの収支になるわけですけれども、この残ったもので撤去も難しいような状況で住民サービスへの充実を図るということが私はどうも見通せないような気がするんですけれども。これまでメリットとして今の風車のようにそういったことが直営では可能になるよという直営のメリットとして上げられていたと思いますけれども、その点はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) おっしゃられるように、この収益が全て手元に残るということではなくて、やはりこの中で撤去費用を見込んでいないということであれば、相当の撤去費用というのはこの中から支出していくべきだというふうに考えております。  ただ、それについても全て想定ではありますので、やはり全ての支出において厳しめに算定をしているということもあります。ではどの段階でそういった細かい数字が出てくるのかということになりますと、やはり今後採算性のシミュレーションというものをきっちりしていかないと、そうしたいろいろなことに対応する費用についても、事業者に見積りを取るといいましてもこれも無料で見積りが取れるわけではございませんので、やはりそういったものについてもきちんと取れる段階になったときに委託なりをして算出するということが必要になってくるかと思います。 ○議長(前田 栄治君) 長谷川議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) これ要するにFITの更新を継続することを決定する、決定というか検討をずっとやっていく段階で、結局もういろんな費用がかかっていくわけですよね。示されているような令和5年度の事業化検討会、最終的なもの、住民説明会までにもやっぱり2億3,500万円ぐらい、今の想定でもそれぐらいかかるわけですよね。だからやっぱり早く判断をしないと、仮に断念というふうになった場合には非常にやっぱり非効率だし、費用がかかり過ぎるのではないかというふうに思います。  その風況調査をしっかりしなければ正確な数字が出ない。確かにそれはそうだと思いますけれども、先ほど新しい風車、タワーの高さが80から90、こういうものについての3分の2の高さでの調査をすることが必要だということを言われましたけれども、現行の風車、たしかナセルまでの高さが60メートル以上あるのではないかと思いますけども、そうするとこの予定されている調査の高さ60メートルに到達しておりますし、そういう風況、これまでの風況というものが計算できないわけじゃないというふうに思います。ですから、やっぱりそこは早く判断をする必要があるというふうに考えております。  それと、先ほど来出ております現行風車のいわゆる人的被害、それから圃場の被害、そういうものがありますけれども、これは新しい風車の位置は西側にずらして住宅地から離すということですけれども、そうはいっても先ほど同僚議員からあったようにそこで芝畑だとかナガイモ畑だとかあるわけで耕作をしておられます。そういうところで作業される方のやっぱり影響というものも当然考えていかなければならないというふうに思うわけです。これまで今の現行風車でそういう訴えはないというふうにおっしゃられたんですけれども、その検討委員会の資料ではこの近隣住民のアンケート調査というのが出されておりますよね。この中には5つの自治会の調査をされていて、20代から70代以上ということでやられております。人数が把握されておりまして、その中で発電による騒音や景観的被害を受けていると感じていますかという問いに対して「はい」と答えている人が26人おられます。「いいえ」は174人です。これはかなりの数ではないかなというふうに思います。その「はい」と答えておられる方の症状というのは、よく眠れないとか音や振動を感じて気分がいらいらする。あるいは頭痛、胃のむかつき、吐き気など、耳鳴り、血圧上昇、集中力の低下、頭の中に違和感がある、音や振動が止まっていても続いている感じがする。こういうことは住宅から離れれば解消されるというふうに思っておられるのかもしれませんけども、先ほど言ったように農作業をされる方にとっては解消されないし、そもそもそういう風車の姿を見ることがストレス、不安を感じる。景観的にも不愉快である。地域の生活や景観、住民の農作業を軽んじている。回転している風車の近くで作業をしたくない。こういうことまで、ここの辺はこの3つはかなり、13名、17名、20名と多いんですね。ストロボ現象で気分が悪くなるというのは3名の方がおられます。こういうことに対して、なぜ今まで対応してこられなかったのか。私は、そのことが今後の更新される風車についてもやっぱり姿勢が問われるというふうに思います。それは因果関係がはっきりしているとかしていないとかいう問題ではなくて、そういう訴えがあるということが、それに耳を傾けるということが大事であるというふうに思います。  町長は、新型コロナウイルスの感染対策でSDGsを推進していることもあって、誰一人取り残さないとおっしゃいました。私は、大変立派な考え方だというふうにそのとき思いました。そうであるならば、更新後の同じ思いをされる方たちを無視して取り残すということにならないように、そしてしっかり対応していただきたい。これは事業の採算性よりも重視されるべきことではないかというふうに私は思います。自然再生エネルギーを地域に根づかせるためにもどうしても避けられない課題だというふうに思いますけれども、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 健康被害について、私のほうも直接そういう届出といいますかそういうのが今までなかったものですから、当初はやっぱり気になるという方があったわけでありますが、そういう方のところにはちゃんと行ってどういう状況ですかということはその当時は聞いたところでありますが、近年ありませんのでそういうことで「ない」と言ったわけでありますが、そういうことがあればきちんと話も聞く必要がある。どういう原因でなっているかということもまず追及しなければいかないかなと、こう思っておるところであります。それが全て風車のせいなのか、あるいはほかの原因もあるのかということも追及する必要があるだろうとこう思っておりますが、なかなかこれも難しい問題でございまして、先ほど課長も答弁いたしましたように低周波というようなことで以前もかなり問題になったところでありますが、これもまだはっきりしてない。これは国レベルで調査してはっきりしてないということもあるわけでありますので、そのほかのものについてはきちんと対応できるものは対応していくということで、もしゴーというサインが出たらしっかりとしていきたいなと思っております。 ○議長(前田 栄治君) 長谷川議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) これは更新云々よりも、現行のものについてもしっかり対応していただきたいと思います。このアンケートのまとめは今年の8月21日の集計ということになっておりますので、現在でもこういう悩みを持っておられるということでありますし、因果関係だけを追及して何も対応しないというのではやっぱりこういう人たちは救われないわけですよね。隣の今止まっております風車でさえ、近隣の方へ二重サッシで防音措置を取るとかそういうことが行われていると聞いております。ですから、これは早急な手当てが必要ではないかというふうに思います。  私も先ほどあったようにさきの北条砂丘風力発電所設備更新検討会の第3回を傍聴させていただきましたが、その決定過程に傍聴者は唖然としたわけですね。賛成者が多数なのか少数なのか分からない拍手で決定がされて、質疑の中ではっきりと反対表明されていた検討委員の方もあったのにもかかわらず、その意思表示の機会が与えられなかったわけです。拍手にしても、とても多数とは思えないような状況の中で決定をされました。やはり可否を決定する採決というのは、少なくとも賛成者の数が多数であることが明確にされるべきであります。しかも近隣自治会の代表と思われる検討委員の方へ、できれば住民の総意としての立場であることが望ましいというような事務方の発言もあって、検討委員の立場が明確にされていなかったというふうに伺いました。また、いつでも断念できるからということが強調されて、検討を継続するよう促す場面もありました。これでは到底更新検討会の結果をもって住民の意思が反映されているとは言えないのではないかと思います。FIT認定申請に向けたスタートとしてこれでいいとお考えなんでしょうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 手嶋副町長。 ○副町長(手嶋 俊樹君) 冒頭、私も答弁のほうでお話ししましたけど、私も出席しておりました。議員さっき言われたように、誘導というようなことで委員長のほうから当初はなかなか決着がつかないので決を採るというような話がありました。ただ、その中で決を採ると言ってからまた質問がどんどん増えたような状況でございましたので、委員長のほうもこれはなかなか終わらないということでどうでしょうかというようなことで促したのはそう感じました、私のほうも。  ただ、委員長としてもこの会を前に進めていくということもありますので、確かに大きな声で反対だって、あるいは賛成だと逆に言われた方もいらっしゃいましたけど、全体の雰囲気を見て、ではこれはこの検討会では継続というようなことを出されたという具合に思っております。決してこの検討会は意味のない検討会では私はないと思っておりますので、そのように御承知願いたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 長谷川議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) 私だけではなくて、あの場におられた方というのは本当に何か異様な雰囲気だったなというふうに感じられたんじゃないかと思うんですね。その進行に当たって、なかなか議論の結論が出ないということをおっしゃいましたけれども、それだけやっぱり問題が大きいということなんじゃないですかね、住民が意識されている心配が大きいということじゃないんでしょうか。そこを詰めて議論をしないで、時間がないとか結論が出ないとかということが優先されるということはこれは民主的ではないですし、それは強硬な姿勢だと誤解されても仕方がないというふうに私は思います。  次にお聞きしたいのは、これまで聞き取りの中で風況調査をしなければ事業の採算性はつかめない。だから継続して調査をということでありました。しかし私は今提供できる情報、それと予測できる範囲の情報でどういう事業をどう進めたいかを町民へしっかりとされた上で、町民全体からの意見を求めることが先決だというふうに思っております。確かにホームページ上では更新検討会の資料を上げられておりますけれども、それだけで町民へ周知したことになるんでしょうか。現にテレビや新聞報道で関心が高まっていることを考えると、FITの認定申請までに確実な情報伝達と説明を行った上で広く町民の意見を聞く機会を設けて、その集約をもって事業の方向性をはかるべきではないでしょうか。そうしたお考えはありませんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今回、設備更新の検討会を開かせていただいてある程度住民の皆さんから意見を聞いて、それで取り進めるということで考えておるところであります。やっぱりまだはっきりとどういうもの、あるいはどういう形でということがない中で住民の皆さんにまた説明するということになれば、またいろんな臆測というものもあるんだろうとこう思っておりまして、ある程度そういう風況の調査であったりとか、あるいは環境アセスの中でこういう問題があるとか、あるいは採算性はこうですよというような中で説明をしていくということで、その中でいろいろ御意見をいただくということで今検討しておるところでありまして、今回のものについては継続を検討するという方針を決めていただくということでお話をさせていただいたところであります。住民の皆さんの御意見を賜ったところでありますので、またそういうものができましたらしっかりと住民の皆さんに説明会をして、可否を判断していただくということになろうかと思います。 ○議長(前田 栄治君) 長谷川議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) やはりそういう既定のスケジュールでいくと非常に令和4年度までかかってしまうわけで、やっぱりそこに至るまでに2億円とかそれ以上のものが費用としてはかかるわけですから、それと計画段階から町民全体でやっぱり議論をすべき大きな事業ではないかというふうに思うわけですね。確かに地球温暖化対策の取組として再生資源エネルギーである風力発電というのは非常に重要な位置づけの一つではありますけれども、やっぱりそれも住民の理解なしには進めることはできないというふうに思いますので、そこのところをしっかりとやっぱり酌み取っていただいて、やはり申請が認定されれば止まることが難しくなるような状況になるのではないかというふうに思うわけですね。それまでにやっぱりしっかりとした町民の意思を確認するということが最重要課題で急ぐべきことではないかというふうに思っているということを申し上げて、私の質疑を終わりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) 議員おっしゃるとおり、やはり住民に対してきちんと説明をしてから更新をするか、それとも事業廃止をするのか、そういったものについて広く町民の皆様と意見交換をしていくということは本当に必要だったかというふうには反省しております。ただ、この陸上風車に対しての固定価格買取り制度、FIT制度自体が令和2年度でもしかしたら終了するかもしれないというのが出ましたのが昨年度の8月か9月だったかと思います。そこから慌ててこの更新検討のための委託調査というのを、たしか10月の臨時会だったと思いますけども、そこでこの委託料についてお認めいただきまして、令和元年度に何とかFITを取れば採算が見込めるのではないかという結果を基に、令和2年度からそれこそ検討会と同時進行で環境アセスメント、それから系統連系の更新等について事務の手続については進めているところです。  もしこれがFITを取らなくても採算性が不透明でも、やはり地球温暖化を防止するために町民挙げてやっていこうじゃないかということであれば、本当にここまで急ぐ必要はなかったかと思います。ただ、皆様おっしゃるように、やはり採算性がないとそれ自体が赤字部分が町民の負担というふうになってきます。それをやはり回避したいということであれば、少し強引ではありますけれどもこの令和2年度にFITの適用を何とか取っていく。そして令和4年度末の今の現行風車の運転期限までには、ある程度の新しい風車のイメージを描いていくということが必要になってくるかというふうに思います。以上です。 ○議長(前田 栄治君) そのほかございませんか。  4番、秋山修議員。 ○議員(4番 秋山 修君) 少し聞かせてください。  まず、今回の臨時議会で配付された資料の1ページ目のA4の横になった部分ですけども、まず一つ最初にお聞きしたいのは、12月にFITを認定申請するために必ず整えておかなければいけない条件は、系統連系工事の契約ができているというか契約を認めるということが一番の条件で、あとはFIT申請に必要な書類を作っていけばいいというふうに理解しているんですけども、いいでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) おっしゃられるように、今回債務負担で上げております系統連系の工事負担金についてもですけれども、もう既に当初予算でお認めいただいています環境アセスメントの配慮書・方法書の方法書までがこのFITの認定の申請に必要なものでございます。 ○議長(前田 栄治君) 秋山議員。 ○議員(4番 秋山 修君) 次に、この表の検討した結果断念をするという矢印の方向に行く中の大事なことの一つに採算性がどうかということが2回出てくるんですけども、FIT申請をするところの矢印が採算性がないのが明らかということと、それから先ほどから話題になってる基本設計や採算性シミュレーションが行われた後に採算性がないということが判断されたときには断念するということなんですけども、この採算性がないのが明らかというのと採算性がないというのはできれば数字で、こういう数字になったら断念する、こういう数字以上だったら継続する、更新するというのは示せられませんか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) 今の段階で、例えば完全に黒字それから撤去費用なども全てにおいて風力発電の事業費の中で賄えるというような条件にするのか、それとも、一定程度の赤字でもやはり気候変動対策としての地域での再生可能エネルギーを進めていくのかというようなそういった判断についても、やはり町民の皆様に理解を得た上でのことになりますので、2番目の採算性がないの範囲というのを今お示しすることはできません。  また、上にありますFIT不認定で採算性がないのが明らかといいますのは、もしこれがFITの適用がなかった場合につきましては、やはり単価についてももちろんなんですけれども、買取り期間といいまして今FITの適用を受ければ同じ価格で20年間、陸上風車の場合は買取りのほうが保証されます。これは国によって買取りの事業者に対しても再エネの利用に応じた費用が支払われるので、この単価での保証というのがされております。  長い期間に補助金の代わりにこのFIT制度を適用させるというのがこの制度ですので、これをもし取れなかったとした場合についてはまだ明らかではありませんけれども、それこそ単価のほうはそこで国からの補助金がもらえませんので、やはり下がっていくのが妥当かなというふうに考えますし、20年間という長い期間のお約束というのもできないのではないかというふうに考えます。そうなると、やはりFIT不認定ということになると採算性がないというふうに見込まなければかなり楽観視し過ぎではないかなというふうに考えますので、このような表記にしております。ただ、具体的な数字というのはこの段階では出てこないのが現状です。以上です。 ○議長(前田 栄治君) 秋山議員。 ○議員(4番 秋山 修君) そのFITなんですけども、FITが今年度の申請で最終年度で、次の年度からはFIPに替わるというのは確実ですか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) いまだに決定ではございません。ただ、もう陸上風車については終了するのではないかという見込みで、今はまだ経済産業省のほうから確定ということは出ておりません。 ○議長(前田 栄治君) 秋山議員。 ○議員(4番 秋山 修君) その確定が出るのはいつですか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) 来年度の固定価格の買取り価格も含めまして、大体その委員会で方針が決定するのは来年の2月とかの段階かというふうに考えています。 ○議長(前田 栄治君) 秋山議員。 ○議員(4番 秋山 修君) 来年の2月にFITの分が今年度で最終年度になる。それで令和3年度の分の申請についてはFITでは認められない。FIPに移行するというのは来年の2月というふうに考えていいんですか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) そのように考えています。令和3年度に陸上風車についてもFITの適用がされるという見込みのほうが多ければ、そこは少し待ってもいいかとは思いますけれども、現段階ではその可能性のほうが少ないというふうに見込んでおりますので、やはり今年度中にFITの認定については目指していきたいというふうに考えております。 ○議長(前田 栄治君) 秋山議員。 ○議員(4番 秋山 修君) 次に、その配付資料のA3の横判の報告書概要版というのがあるんですけども、そこのところの右側の表3の真ん中のところにキャッシュフローの例というのがあるんですけども、売電価格等については今まで質問がされてますのでそれは置いといて、先ほど少し出ましたけども、保険料がここのところ4,300万円から5,100万円ぐらいの数字が10年次までで出てきているんですけども、今までの既存の風車の保険料とここの保険料というのは大幅に増えているんですけども、先ほどその予定の売電収入が上がらなかったときの収入補填もあるというふうに説明を受けました。今の9基の風車と今度の新しい風車のこの保険料の内容の違いを教えてください。  それと、あわせて、前回の全員協議会のときに配付された資料の保険料の金額が5,400万円だったんですよね。前回の全員協議会で配付された資料に比較すると、これだけ1,000万円単位も保険料が変わってくるのはなぜかというのも併せて一緒に説明していただけると。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) まず、概要版にあります保険料ですけれども、おっしゃられるようにこれは自然災害等によって売電ができないときの最低限の収益保障についてもこの保険料に含まれておりますので、今現行の火災保険で設備自体の修繕費だけを見る保険料よりはかなり高くなっております。  町村会の公共施設の建物災害共済保険ですと、年がたっていくに従って建物の価値自体が古くなって下がっていきますので保険料自体は下がるんですけども、こちらの売電補償がある保険料につきましては逆に高くなっているというのが特徴だというふうに考えています。これは施設の老朽化に伴ってそういったリスクのほうが高くなるというところから、逆に自動車保険で例えば事故をすると保険料が高くなるようにどんどん高くなっていく仕組みではないかというふうに考えております。  全員協議会でお示しした資料との保険料の差ということでございますけれども、これはこの概要版の作成時に参考とした風力発電所と、それからこの検討会でお示しした参考とした発電所の数値がサイトごとで違っておりますので、それでの違いというふうに考えております。 ○議長(前田 栄治君) 秋山議員。 ○議員(4番 秋山 修君) 1,000万円も違うような保険料というのが、ただ単にこの間の期間の経過での説明だけでは少し納得できないんですけども、聞きたいところは大型の事故、災害があったときにどの程度まで補償されるとか、それから売電収入の補償はどういう条件でどういうふうに補償されるとかという内容は分かりますか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) そこの補償内容までは把握しておりません。 ○議長(前田 栄治君) 秋山議員。 ○議員(4番 秋山 修君) 私は、民間でできる事業を公でする必要はないというのが基本的な考え方なんですけども、公でこういう収益事業をやるときには絶対に赤字を出してはいけないというのが基本的な考え方で、赤字が出たときには今度は過去の風力発電事業か一般会計に影響を与えるような財政運営になっていくので、それは絶対にあってはいけないと思うので、この保険だけはしっかりしたものを契約していただいて、収益、損益の予想がより確実になるもので取り組んでもらいたいと思います。  それから、そのキャッシュフロー表の下のほうですけど、一番下の段のキャッシュフローの金額が出ているんですけども、これ1年次から10年次まで全て赤字になっていますし、これは単年度のキャッシュフローの赤字ですよね。累積ではないですよね。回収というのはどういうふうに見ておられるんですか。10年頃までに投資が回収できるような説明を今まで聞いているように感じているんですけども。お願いします。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) これについては少し計算させていただきたいと思いますけれども、単年度ではなくて累積というふうには考えております。そうしていきますと、この例のほうでは10年次までしか出ていませんが、11年次から20年次の間おおむね15年次までには投資回収ができているというような表にはなってございます。 ○議長(前田 栄治君) 秋山議員。 ○議員(4番 秋山 修君) 累積になっているというように説明されましたけども、例えば2年次ですよね。利益が848万2,000円の赤字で、減価償却費が2億2,352万9,000円。元金の返済でお金が出ていくのが2億5,333万円。元金の返済部分、減価償却で賄われないから単年度の損益でも赤字になってるのに、それは一番下の数字はこの単年度の2年次の数字を計算するとこの3,828万6,000円になると思うんですけども、1年次の数字はどう処理されてるのですか。 ○議長(前田 栄治君) しばらく休憩します。(午前11時35分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 休憩前に引き続き再開します。(午前11時48分再開)  藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) まず初めに、長谷川議員からの御質問で答弁保留させていただいた件につきまして答弁させていただきます。  報告書概要版の事業後総収支の中に撤去費用自体が含まれているか含まれていないかという件についてですけれども、確認しましたところこの総収支の中には撤去費用については含まれておりません。ですので、この黒字部分からさらに撤去費用というものを出していく必要があるというふうに考えております。  次に、先ほどの秋山議員のキャッシュフローに関しての分でございますけれども、まず最初に累積というふうに申し上げましたけれども、申し訳ありません、これは単年度のキャッシュフローでございました。一番下にありますのが、年次ごとの収入とそれから支出の差額でございます。これにつきましては、やはり一番大きいのは下から2行目にあります元本、これは建設費自体を全て起債で賄おうというふうに考えたところ、これを償還していく費用ということで1年次につき2億5,000万円ほど償還が必要になってきますけれども、それが続いていきますのが15年次までというふうになっておりますので、その部分がこの単年度の収支の赤字部分に大きく影響しているところでございます。  先ほど保険料についての違いということで、見積もったサイトが違うので条件が違うというふうに答弁申し上げましたけれども、事業費に対しての保険料ということになりますので、それについては事業費が算定している分が表3の場合は38億円で算定しておりますし、全員協議会(令和2年10月2日)の資料は48億円で算出しておりますので、その差ということでございました。訂正しておわび申し上げます。 ○議長(前田 栄治君) 秋山議員。 ○議員(4番 秋山 修君) ちょっと何で全協で出された資料と今日の臨時議会で出されている保険料の算出の前提を変えられるんですか。それぞれ判断をするときにはそこで出てきた数字をもって判断しているわけで、この場合はこのとき、こういうケース、これで出したのはこっちのケースというので、そういう数字の組立てであれば採算性の議論とかっていうのが難しいと思うんですけども、その辺をどのように考えておられますか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) まずもってこの保険料について、前提を変えたわけではなくて私のほうの答弁で前提を変えていたというふうに答弁を誤ってしたところでございます。これについては、報告書の概要版にあります保険料1.14について事業費によって違えているところの保険料でございますので、前提については資料での差というのはございません。 ○議長(前田 栄治君) 秋山議員。 ○議員(4番 秋山 修君) 次に、先ほどの答弁で少し出たんですけども、47億円とかで仮定しますと、その47億円の資金調達はどのように考えておられるのですか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) 今の風力発電での収益を、基金ですけれども、基金を使うということもあるかもしれませんけれども、やはりそれは今の時点では撤去費用に使うということを想定しておりますので、事業費の全額を起債借入れというふうに考えております。これについては、今の利率ではなくて想定としては2.0%の利率での借入れを考えております。 ○議長(前田 栄治君) 秋山議員。 ○議員(4番 秋山 修君) その地方債、事業債で借入れを起こされるということなんですけども、今2%という前提があったんですけども、これその借り入れる期間を多分変動金利というのはなかなか難しいんでしょうけども、固定金利ということになってくるんでしょうけども、その金利に対するリスク、上がっていったとき下がっていったとき、今が一番低い利率だと思っていますけども、高くなったときにはどこまで高くなるか、変動金利を取らない限りはそのリスクはないんですけども、そういう金利に対するリスクみたいなのは考えておられますか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) これについても、今の段階でこれぐらいの利率であれば少しリスクが高いというようなことでの想定はしておりません。ただし、例えば北条砂丘風力発電所の場合につきましても、たしか6,600万円ほどだったと思いますけども、利率の高い町民債というものを発行しております。そういったものも町民に対する先行的な還元というふうに考えれば、普通の企業としての借入れとは別にそういった町民による投資というものも同時に検討していくというのが採算性をきちっと決めていくときには検討が必要かというふうには考えております。 ○議長(前田 栄治君) 秋山議員。 ○議員(4番 秋山 修君) キャッシュフローをこうやって出されるときには、その前提として損益計算書(PL)があって初めてこのキャッシュフローができると私は思っているんですけども、例えば単年度だとか15年間だとか返済が終わるまで、耐用年数までの数値の損益計算書とかそういうものを出される、示される予定はありませんか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) 今の段階では、これについては出す予定はありません。 ○議長(前田 栄治君) 秋山議員。 ○議員(4番 秋山 修君) 一緒に事業を考える上で、よく損益分岐点の事業をやられるときには考えられるのが常だと思うんですけども、そういうものも検討される予定はありませんか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) 令和4年度というのは少し遅過ぎるかもしれませんけれども、今の時点でこれを事業費が幾らかかるのか、それからそのときの利率がどのように変動していくのかも含めて、今の時期にそういったものを想定するというのはちょっと難しいかと考えております。
    ○議長(前田 栄治君) 秋山議員。 ○議員(4番 秋山 修君) 今の初期投資の47億円をほぼ地方債を発行することによって調達するということであれば、それに対する返済だとかここの表3のキャッシュフローの表で単年度では赤字になるわけで、そうすると現金がない状態が続くわけですけども、これについての資金はどういうふうに調達される予定なんですか。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) それは運営資金ということかと思いますけども、実際には建設費については先ほども申し上げましたようにほぼ全額起債による借入れというふうに考えておりますので、年次ごとの一般管理費であったりとか運営費につきましては売電収入で賄えるものというふうに考えております。 ○議長(前田 栄治君) 秋山議員。 ○議員(4番 秋山 修君) ちょっと今の説明で分からなかったんですけども、売電収入で賄えないものがあるからそれはどうされますかって私は聞いているんですけども。そのお金はどう調達されるんですかって聞いているんですけど。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) 賄えないというのが少し私のほうには理解できないんですけれども、売電収入が1年次であれば例えばこの例の表であれば収入が4億1,600万円ほどで、支出については元本以外については……。当然ながら償還の据置きというのはあるかと思いますけども、これはあくまでも1年次から元本について返済というふうに考えております。確かにそこは単年度で4,000万円赤字が出ますので、この辺りについては資金調達としては例えば今の現行の風車の撤去費を差し引いた分の基金であったりとかというものが使えるのかとは考えます。 ○議長(前田 栄治君) 秋山議員。 ○議員(4番 秋山 修君) そういうものをきちんと明確に示してもらって答弁していただかないと、私はもう借入れを起こすしかない。もうこうやって公営企業会計で独立採算制みたいな会計に移行しているわけだから、安易に一般会計とのやり取りができないと私は理解しているんですけども、そしたらそうやって減価償却部分は現金の支出を伴わない費用だから、それは当然手元の現金として通常は残るんですけども、それ以上に元金の返済だとか単年度の赤字が出るから、それをどうするかというのを聞いてるわけですけどね。 ○議長(前田 栄治君) しばらく休憩します。(午前11時59分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 休憩前に引き続き再開します。(午後0時02分再開)  手嶋副町長。 ○副町長(手嶋 俊樹君) 大変申し訳ございませんでした。ちょっと理屈、理由といいますか、そういうがましくなってしまいますけども、この表3、キャッシュフローの一例ということで今回お示しさせていただいています。  今、議員御指摘のあったように、では毎年度こうやって赤字になる場合はどうするんだということで、当初この表を作る段階ではそこまでは考えておりませんでした。もともとこの表にしても元本返済が最初から始まっておりますし、減価償却にしても最初からということにもならないかもしれません。再度これは例えば全ての調査ができたときには皆さんのほうに正確な数字をお示ししたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 秋山議員。 ○議員(4番 秋山 修君) 最後にしますけども、一番最初のページに返って採算性を判断するときに、採算性というのは今までだったら現金の出し入れ、歳入と歳出だけだったかもしれないけども、こうやって公営企業会計になると損益の世界のことも併せて考えていかないと私はいけないと思っておるので、そういうのもかみ合わせたところでやっぱり数字をきちんとできるところ、分かる範囲内で示していただいて、こういう検討委員会だとかこういう議会で議論すべきじゃないかなと思います。それを最後に。 ○議長(前田 栄治君) 手嶋副町長。 ○副町長(手嶋 俊樹君) 十分精査して提出のほうをしたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) そのほかございませんか。  13番、阪本和俊議員。 ○議員(13番 阪本 和俊君) 二、三ちょっと聞いてみたいと思いますが、風車の更新スケジュール案は建設費のみで算定されています。先ほど撤去費用について回答がございましたが、現在ある9基の撤去費用は10億円程度必要と言われています。更新予定の巨大風車の売電収入を基金として積み立てたとしても、その利益が町民のために有効活用できるものか、至って採算性が不透明ではないでしょうか。特に近年、自然災害による風車の被害が目立って多くなっております。そういったリスクについて考えておられるか伺います。 ○議長(前田 栄治君) 藤江課長。 ○環境エネルギー課長(藤江 純子君) お答えします。  まず、現行風車の撤去費用についてですけれども、1基当たり1億円を想定して10億円を目標に基金の積立てというのをしておるところでございますけれども、これはあくまでも1基ごとにクレーンを借り上げして、そして1基ごと倒していくというふうに考えれば費用のほうはかなりかかると思います。これ1億円かかるのかどうかというのは分かりませんけど、多く見積もって1億円というふうに考えております。ただ、更新の際に何基か併せて撤去していくということであればさらに費用のほうは削減できるというふうに考えておりますし、これは撤去の仕方の検討のときにより詳細に、どのように撤去していけば効率的に少ない費用でできるのかということについて出てくるかというふうには考えております。  それと、最近の風力発電の事故、隣町でもありましたけれども、あれについても通常の点検をしっかり行っていれば防げた事故というふうに考えております。ですので今の北条砂丘風力発電所、きちんとした保守点検の体制を取っておりますし、ブレードの小さなクラックについても毎年毎年点検をして修繕をしておりますので、あのような事故は起こらないというふうに考えておりますし、何年か前に淡路島の風車がタワーごと倒壊したというような事故もございました。あのときもあれは既に風車の運転を停止して電源も全て落としていたために、強風を受ければ羽根が風を真正面で受けて影響のないように逃がすようにするんですけども、それを強風をもろに横から当たって倒壊したというのがあったようでございますので、自然災害による事故といっても防げた事故というふうに考えておりますので、それについては全国で流れているような事故が北条砂丘風力発電所でも絶対起こらないというふうには言えませんけれども、起こらないように保守管理のほうを徹底しているところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 阪本議員。 ○議員(13番 阪本 和俊君) 自然災害は点検をしておけば大丈夫という発想ではなくて、いつどこでああいった大被害があるか分かりません。去年の19号台風でしたか、千葉県の風車が羽根が飛び散ったというようなニュースも流れておりました。そういった点、大丈夫という保証はないと思いますので、そういったリスクも十分に検討のうちに入れて取り組んでいかなければならん。そういう具合に思いますが、私は去る9月29日に開催されました第3回の在り方検討委員会の傍聴をさせていただきました。この事業は、北栄町一般会計総予算の約半額に当たる48億円もの事業について、一部の自治会長さんや公募委員さんに決めてもらうのは少し荷が重過ぎるのではないか。意見を聞くだけというような説明もあったことがございますが、やはりこのFIT法の買取り価格改正、この検討が2017年12月14日にこういった資料が出ております。やはり重大な問題でありますから、もっと早い機会にこういった検討の取組なり相談をされるべきではなかったのかな。時間がない時間がない、こうしてどんどん継続ありきというような取組では、町民の理解は得られないのではないかというような思いがいたします。  在り方検討会の中の事業継続ありき、執行部は検討の継続ということを言われましたが、私はあの会のムードを見ておって事業継続の議論ではなかったかという具合に思います。あの議事進行は異常ではなかったかという具合に感じております。こういった取組は、執行部は事前に既存の風車の経過や成果、問題点などを検証されて、広く町民に公表して理解を得られるのが本来のやり方ではないかと思っております。  あわせて、住民負担、リスクの問題もやっぱり十分に説明をされるべきではないかと思います。町民の中には、こういった大きな問題はせっかく北栄町には住民投票条例があるんだから、住民投票で決めてもらうのがいいのではないかというような意見もございます。私もそう思います。まだ時間があると思いますので、その点、住民投票を実行していただきたいと思います。  北栄町、私はこの財政について非常に心配しております。町民も心配しておられる方が多くあります。北栄町の中期財政計画によりますと、町の人口は多いときは1万7,000人からいました。2040年、20年後には1万人台に減少し、自由に使える財政調整基金も令和7年には枯渇するものと思われます。頼みとする国からの地方交付税等の依存財源や自主財源は徐々に減額となり、町の予算編成に困窮する事態が想定されます。将来にわたって負の遺産を残すことのないように、巨額の投資は控える決断も必要かと思います。町長に伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まず初めに更新検討委員会、先ほど来よりずっと話があるわけでありますが、これはあくまでも更新するかどうかという検討をしていただくということでありましたので、その中で継続して検討しなさいというようなことがあったわけでありますので、今回させていただいたということであります。  FITの認定の申請があるということもあるわけでありまして、そういうことでさせていただきましたし、また議会のほうも以前より環境アセスメント等も承認をいただきまして、配慮書や方法書等を作ってきたところでありますので、ぜひお願いをしたいとこう思っております。  また、財政の面でございますが、中期計画で令和7年度にはゼロになるというようなことがあったわけであります。中期計画についてはかなり厳しく見ておりまして、収入を少なめに、それから支出を少し多めにというような形で、これはよくある予算をつくる上での手法ということでしておりますが、今までそういうようなことでずっと来たわけでありますが、財調が減るということがなくて合併当時よりかなり増えて、倍以上のものができたということであります。ただ、今回のコロナで若干減りましたが、順調に財調のほうもあるということであります。  また、人口が減ってこれからそういう国のほうの支援もどんどん少なくなるのではないかとこういうことでありますが、これは我々も危惧をしておるところでありますので、何とかそういう町の財政を豊かにするようなものをしていかなければならないかなと、こう思っておるところであります。  そういう中で、ふるさと納税等もかなり実績を上げてきております。外貨も稼いでおるところでありますし、また風車もこれも外貨を稼いでおるところでありまして、平成25年度からは毎年約5,000万円程度のお金を一般会計のほうに入れまして、LEDであったりとかそういう学校の施設であったりとか街灯であったりとか、いろんなところで活用させていただいているところであります。  この風車がFIT、安定した価格の中でまた運営ができるということになればかなり町の財政も潤ってくるものだろうと、こう思っておるところであります。具体的にまだ詳細なそういう採算シミュレーションはないわけでありますが、そういう風況調査をしながらきっちりとしたそういう環境アセスもしながらきちんとしたものを出して、そういう採算が取れるような形になればぜひまた実施したい、こう思っておるところであります。そのための今回は風況調査をするための議会でございまして、そういうものがないとなかなかそういう見通しも立たないということでありますので、ぜひ御理解いただきたいなとこう思っておるところであります。  もちろん災害であったりとか、あるいは突発的な事故というのも十分考慮しながらしていかなければならないものだろうと、こう思っておるところであります。もし更新ということになればしっかりした対応をしていくということで、運営を上手に図っていきたいなとこう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 阪本議員。 ○議員(13番 阪本 和俊君) やる以上は十分に検討に検討を重ねて取り組むべきだと思いますが、一番私が今心配しているのが、環境がよければよそから人が来てくれるという説明を町長しょっちゅうされますけども、実は北栄町のいわゆる水道、下水道、それに国民健康保険税等は鳥取県下で上から2番目なんですよ。たくさん負担をしていただいている。平均すれば、鳥取県一負担をしておる町ではないかなという具合に感じております。そういった中でこういった多額の投資をするということは非常に町民の不安が募るだけといった感じがしますので、やはりこのシミュレーションにあるように廃止という取組が一番いいのではないか。無駄な金をどんどん使うということになる可能性が非常に大きいと思いますので、その点考慮していただきたい。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 環境がよければということで、前も言った記憶もあります。やっぱりそういう環境がいいところに人は集まるんだろうとこう思っておるところでありますし、また資金の投資等も環境のいいところに今世界の流れで投資をされているということであります。  先ほど、ここには直接関係ないところでありますが国保、下水道の料金等がありました。国保もかなり収入の上がっておられる方が北栄町もたくさんおられます。これは自営業者の方でありますが。しかし、一般の方を見てみますとほかの町とあまり変わらないというようなことでありますので、そういう所得の多い方がたくさんおられるので平均では高くなっているというようなことでございます。また、下水道につきましても高いということでございますが、運営していく中でこれはどうしても頂かなければならない料金であります。これがまた風車がなくなってほかのところにお金が回らなくなるということになれば、またここら辺にも手をつけていく必要もあるのではないかなとこう思っておるところでありまして、今のところ風車のおかげでかなりそういう今の状況で済んでいるということも言えるのではないかなと、こう考えております。 ○議長(前田 栄治君) そのほかございませんか。                    〔質疑なし〕 ○議長(前田 栄治君) ないようですので、質疑を終わります。  これより討論に入ります。  まず、原案反対の方の発言を許します。  6番、油本朋也議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 失礼します。6番、油本でございます。私は、議案第83号に反対の立場の討論をただいまよりいたします。  まず初めに、周辺環境への影響について考えます。  まず人体への影響は、風力発電機によって発生する騒音や振動で引き起こされる睡眠障がい、頭痛、耳鳴り、振動感覚や動揺感覚によるパニック障がいなどの健康被害が、以前より世界レベルで報告されているのは広く知られております。その原因といたしまして上げられますのが、風力発電機のブレードの回転による風切り音やタワーの共鳴により発生する人の耳には聞こえない100ヘルツ以下の低周波音の成分が自律神経機能や脳の領域と機能に影響を与えるのではないかというレポートもございます。  また、別の影響といたしまして、町内の風力発電機に近い近隣の住民からは先ほど申しました氷の落ちるいわゆる落氷被害が報告されております。それは朝までにブレードに降り積もった雪でできた氷が気温の上昇とブレードの回転で大きな氷の塊となって飛散し、周辺の畑を直撃してくぼみができたり、それによる芝畑の被害などが上げられております。今、現行の発電機の大きさのレベルでさえ氷塊が50メートルは飛ぶという報告がございます。近くの農作業が大変危険なのは明らかでございます。ただいま執行部から着氷時は回転を止めるという答弁もございましたが、ブレードからの氷はブレードが回転していなくても温度が上がれば落ちる可能性は十分あり得ると思います。しかも、何とその地域では巨大なブレードが回転するタワーが通学路のすぐ脇に建っております。住民はもちろん、中学生もそこを自転車で通過しております。住民への配慮が感じられないと言っても過言ではないと思います。また別の現象といたしまして、タワーの下に発電機に衝突し落下したものと思われる数羽の保護鳥と見られる大型の鳥が死んでいるのが発見されたという例もございます。  現在の風車の1.5倍もの高さの規模が予定されておりますが、今後住宅付近を避け建設するにしても、町内のどこにその風力発電機を建設しようとも、今申し上げた影響のほかに動植物への生態系や地形、地質への懸念などたくさんの周辺環境への悪影響が改善されることは期待できないのではないでしょうか。  次に、財政への影響も懸念されます。今後、北栄町が向かうハード事業として予想されますのが町内2つの道の駅再整備事業、青山剛昌ふるさと館の移転新築、老朽化が懸念される中央公民館大栄分館の問題などが上げられます。同僚議員からもただいまありましたように、また町長も認められましたように人口減少で税収の減、国からの交付金の減が明らかな今後、国県の補助金をはじめ有利な交付税措置がほとんど見込まれないこの風力発電機建設の総事業費が、資料によれば40億円を超えるとあります。多額の自主財源をつぎ込むことになる。つまり多額の借入金がないと成立しないこの事業に、この場で資料として提出されたキャッシュフローの表の質問に返答を窮するようなこの事業に、納税者たる住民の納得と共感を得ることが果たして可能なのでしょうか。  また、風力発電所設備更新の検討のプロセスですが、先ほどから上がっておりますようにFITの更新申請期限が差し迫っていることがあらかじめ分かっていたなら、なぜもっと早い時期に更新への検討会を立ち上げ、直接自分たちへの被害を訴える地元住民をはじめ広く町民の声を反映させることのできる民主的で具体的手段を経た町民の多くが納得できる時間を取ることができなかったのか。今となっては残念でなりません。  最後に、私は今回の討論により、決して町のエネルギー政策を否定するものではございません。気候非常事態宣言を全国に先駆けて採択され、地球温暖化対策に先進的に取り組む姿勢には敬意を表します。しかし、そのための具体的な手段としての再生可能エネルギー活用の選択肢はほかにもあるはずでございます。結果的に先月末の第3回更新検討会の方針決定を待ってはみましたけれども、風力発電機による騒音や振動、そして日本ではまだ規制のない低周波音を野放しにすることによる周辺環境や人体への影響、それによって生じる地元住民の不安感や不利益、また町財政への不安、ほかに住民への説明及び意見を聞き入れる時間の不足などにより、この案件に納得することができませんでした。  よって、今回新しく風力発電機を最大5基建設するための風況調査等を必要であると総合的に判断できず、本件の今後の事業の展開において5つのオプションのうち、私は本日提出のあったA3資料、報告書概要版の裏面では廃止への選択も含め⑤を選択すべきであると判断します。  以上の理由をもちまして、風況調査業務の3,000万円とそれに伴う系統連系工事負担金3,300万円は今後において不要と判断するに至り、本議案に反対するものでございます。以上です。 ○議長(前田 栄治君) 次に、原案賛成の方の発言を許します。  7番、斉尾智弘議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) 7番、斉尾智弘でございます。私は、議案第83号、令和2年度風力発電事業会計補正予算(第2号)に賛成の立場で討論をいたします。  債務負担行為として提案されている風況調査は、9月議会で削減修正されています。その主な理由は、この提案を認めると風車の継続を議会が認めているという印象を与えることになり、風力発電設備更新検討委員会の判断に影響を与えかねない。住民の意思を無視したことになるというものがございました。この意見には違和感を覚えております。なぜなら、債務負担行為の3,000万円を削減するということは、議会が風車の更新を認めていないという印象を検討委員会に与えかねないと思うのであります。賛否どちらにしても議案として提案された以上、議会の可否は住民に影響を与えると思います。  さらには、風況調査の債務負担行為3,000万円の提案は検討委員会の決定を待つべきであり、提案が早過ぎるという御意見がございました。風況調査は、風力発電を設置するときの参考となる最大瞬間風速や風向などの風の状況を調査するものでございます。FIT申請、現在申請をしようということで動かれておりますが、申請が認められてから2年以内に現在の既設の風車を停止しなければいけないということを踏まえると、継続するということを前提とする1年間の風況調査は一日も早く取りかかるべきである、こういうふうに思います。  現在、9基の風車が稼働し毎年4億円前後の売電収入があること、また事業費の償還が終了し6億7,000万円ほどの基金積立てができていること、毎年5,000万円ほど資金を一般会計に繰り出し町内の防犯灯のLED化、太陽光パネルの補助事業、今年度は子ども支援にも活用され、本町の事業に多大な貢献をしてきた事業でございます。地球環境が変わりつつある中で、大事な事業であると思います。  SDGsの17の目標達成の観点から見れば、本町が取り組んでいる環境部分は本当に大事なところでございます。環境部分をないがしろにした経済政策は、SDGsの理念に反しております。その意味では、風力発電は気候非常事態宣言をした本町の全ての政策の象徴であり根本であります。採算性などの説明不足や子孫に負の遺産を残すなどの御意見もあるように聞いておりますが、このFITの認定を受け風車を新しく更新していくということでは、概算ではありますが年間4億円ほどの収入になるというふうに試算されております。このことを踏まえると、これは現在稼働している風力発電設備と同等規模であり、計算が成り立つ事業であります。ともかく風の町、環境の町として全国に先駆けてきた本町でございます。風車をなくしてはいけないと思います。また、地元の不安については、協力金等の創設も考えてもよいかなというふうに思っております。  よって、各議員の賛同をお願いいたしまして賛成討論とさせていただきます。以上です。 ○議長(前田 栄治君) 次に、原案反対の方の発言を許します。  1番、長谷川昭二議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) 長谷川昭二です。私は、議案第83号、令和2年度北栄町風力発電事業会計補正予算(第2号)の承認に反対の立場で討論を行います。  再生可能エネルギーの導入、普及は温暖化抑制のためにも喫緊の課題であり、一層の推進が求められています。しかし、持続可能な発展を目指すための一環であるはずの再生可能エネルギーの取組も、環境面や土地利用に関する規制の弱い日本ではきちんとしたルールや規制が未整備のまま、地域外資本や外国資本による利益追求を優先した乱開発が起き、住民の健康、安全や環境保全に関わる問題を引き起こしています。本町でも、様々な健康被害の症状等を訴えられる方たちがおられます。再生可能エネルギーの健全な発展のためにも、解決が急がれます。そのために事業の立案及び計画の段階から情報を公開し、事業者、自治体、地域住民、自然保護関係者、専門家など広く利害関係者を交え、その地域の環境保全と地域経済への貢献にふさわしいものとなるようにしなければなりません。  気候非常事態宣言を表明し、2050年までに北栄町におけるゼロカーボンを目指す取組も、町民の理解なしには達成できません。また、さきの北条砂丘風力発電所設備更新検討会の第3回での検討継続の決定過程は、反対者の意思表明の機会もないまま半ば強引に拍手による採決が行われ、賛成者が多数なのかどうかも分からないまま決定されたものです。それぞれの地域住民の総意を諮った上で意思表示をされる検討委員の方は少なく、これをもって地域住民の意思が反映されているとは到底思えません。このままFITの認定申請を行い令和4年度の採算性のシミュレーションまで行けば、2億3,500万円もの費用がかかります。したがって、FITの認定申請までにはっきりしている情報と予測できる必要な情報を住民へ確実に伝達し、説明を行った上で広く町民の意見を聞く機会を設け、その集約をもって事業の方向性をはかるべきと考えます。  以上理由を申し上げ、討論といたします。 ○議長(前田 栄治君) 次に、原案賛成の方の発言を許します。                   〔賛成討論なし〕 ○議長(前田 栄治君) 次に、原案反対の方の発言を許します。  12番、津川俊仁議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) 私は、令和2年度風力発電事業会計補正予算(第2号)について反対の立場で討論いたします。  さきの9月議会における同じ風向調査業務についての補正予算につきましては、賛成をいたしました。反対という立場で今日は討論させていただきますが、なぜこの間意見が変わったのかということを述べたくて反対討論いたします。  基本的には、風力発電事業については賛成であります。新しく取り組んでいただくのも賛成であります。しかしながら現在稼働している9基の風力発電、町がFIT申請を行うことによって、令和3年度、4年度、2年間で停止をしなくてはいけないということ。残り令和7年度までの5年間の恩恵が受けられるにもかかわらず、2年間で停止をすることによる損失があまりにも大きいということ。そして、それを9基の稼働の恩恵を最大限に生かしながら新たな事業展開をしていくためには、町がFIT申請をするのではなく事業者なりが新たに本町に建設していくという方策を模索するべきであるというふうな考え方に変わりました。  よって、今回の風向調査につきまして、あるいはFIT申請につきましても町がするのではなく、第三者が行うことによって新たな事業展開が行われることを望みます。以上で終わります。 ○議長(前田 栄治君) 次に、原案賛成の方の発言を許します。                   〔賛成討論なし〕 ○議長(前田 栄治君) 次に、原案反対の方の発言を許します。                   〔反対討論なし〕 ○議長(前田 栄治君) ほかに討論はありませんか。                 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前田 栄治君) 討論を終わります。  本案は起立により採決します。  本案は、原案のとおり可決することに賛成の方の起立を求めます。                   〔賛成者起立〕 ○議長(前田 栄治君) 起立少数です。よって、本案は、否決されました。       ─────────────・───・───────────── ○議長(前田 栄治君) 以上をもって本臨時会に付議された案件の審議は全て終了しました。  これにて令和2年第9回北栄町議会臨時会を閉会します。お疲れさまでした。                 午後0時41分閉会       ───────────────────────────────
       上記会議の経過を記載して、その相違ないことを証するため、ここに署名する。                 北栄町議会議長                 署 名 議 員                 署 名 議 員...